【最終更新日 2017年5月23日】
とある工場のトイレに入って用を足していると警告文が目に飛び込んできた。
「大便を流せ」
笑ってしまった。が、次の瞬間、こう思った。
―――なるほど、大便も流せないなら、PDCAは回るはずがない。
たしかに、思い起こすと、笑ってしまうような警告文は世の中に溢れている。「万引きは犯罪」「ポイ捨て禁止」は定番だが、後を絶たない。
世の中には、あきれた指摘事情で溢れている。
直接的なメッセージでは伝わらないので、粋なキャッチコピーを考える人もいる。
「トイレを綺麗にお使いいただきありがとうございます。」という心理作戦だ。
十人十色の価値観が入り混じる世の中
世の中には、いろいろな人が生きている。価値観もバラバラだ。文化、教育レベルも違う。だから、おなじ日本語でも解釈のされ方が違う。
そんな環境の中で経営を行う難しさがある。
苦悩の大半は、各自の価値観の相違というより、むしろ、面倒という人の怠惰から発生する、無配慮や気遣いの無さだ。
愛がないのだ。 無味乾燥の仕事に疲れきってしまっている
うんこが先か汗が先か?
改善活動に取り組んでいる会社は多い。会社が団結してPDCAをまわせている会社は稀だ。
「何度も言っているじゃないか。なぜ守れないだ!」と今日も現場の苦悩が聞こえてきそうだ。
人は怠惰だ。後工程を考えた仕事をする人は少ない。だから、そういった人材教育のセミナーや仕組みづくりがたくさんある。
せっかちな社長は、いちいち教育するのが面倒だと、罰則規定による恐怖政治で規制する。社会は、ある意味、独房だ。
「大便を流せ」のポスターを見て思ったこと
なるほど、社会は、うんこも流せない人といっしょに改善活動を行わなければいけない…。これは、大変だ。1回だけならばまだしも、警告文が出るほどとは…。
うんこを流さないのは、ただの嫌がらせなのか…忘れていただけなのか?
このように、当たり前のことすらできない環境で会社組織はやっていかなければいけない。社長はつらいよ。
かっこよさの前に、現場の泥臭さがにじみ出ている。と、同時に、うんこ臭さも、だ。
うんこぐらい流せ!と叫びたいところであるが、社会人として、改善のための汗を流そうではないか。
ミルキヅク