シェアする目的の1番は、節約。消費者に節約されると企業の売上は下がる。
値段を上げても、価値がなければ購入されない。結果、給与の分配が減る。すると、より節約思考が強くなり、シェア社会が加速する。
シェアが増えれば、経済が停滞するようにも思えるが、シェア関連の料金は適正値に戻っていく。
なぜなら、共有物も製品サービスであり、選ばれるための競争が激しくなって、需要と供給の関係より、価格が変動するからだ。
シェア社会に参加する人が増えることで、全体的な副収入も増える。現在は副収入の扱いが面倒。一般企業が従業員の副収入の手続きをすべて代行してあげると良いだろう。リクルートにも役立つし、それが当たり前になっていくはずだ。
シェアの第一目的は『節約』らしいが、節約の本質は、世の中全体の製品サービスの稼働率を上げる。結果、循環社会の形成に役立つ。
支出の多くを占めるものは?
<総務省「家計調査年報」/2015年のデータを利用して作成>
1位は食費。さまざまなシェアビジネスが考えられる。一般的な支出のどのくらいがシェアされる世の中になるだろうか?1割いけばよいところか。
2018.1.1号の雑誌『puresidentプレジデント』P34で、40代の生活をふりかえって、「使いすぎた」と後悔している支出の1位は、「食費や外食費」ということだ。
現に、先の円グラフでも、支出の24%を食費で占める。GDPの6割は個人消費で300兆円とすると、その24%で72兆円。人が食に使う72兆円の1割でもシャアが成立すれば7兆円のビジネスチャンスがありそうだと推測できる。