【最終更新日2017年4月28日】
ビジネスにおいて、「成長」、「安定」、「進化」という概念を押さえたい。
そのうち一番大事なのが安定だ。
「安定」は、継続的な成長によって得られ、継続的な成長のためには、進化が欠かせない。
そして、「進化」の定義は次の2つの切り口だ。
- 常に無くならないニーズを満たす技術を磨き続けること
- 今持っている技術を、常に無くならないニーズに応用していくこと
例えば、1の例で車について考えてみた。
自動車の、常に無くならないニーズは何であろうか?
- 走る喜び
- 移動手段
- プライベート空間
いろいろあるが、まずは、「移動」という概念に絞って話しを掘り下げていく。
車の本質的なニーズ 「移動」について
なぜ人は「移動」するのか?
- 働くため
- 衣食住のため
- 景色を見るため
上記の3つが移動なく行なえたら、「移動手段」としての自動車のニーズは消えてしまうか?
たとえば、
1に対応するのはノマド(オフィスレス)
2は、アマゾンの配達
3は、グーグルのストリートビューをARやVRで楽しむ
そもそも移動の本質は何であるか?
結論から言えば、「エネルギー源の確保による生命の保持」
植物も、動物も、基本的には、エネルギーを確保して、生命を保持するために移動する。
植物も実は動いている。
生命維持のため、日光に向かい枝葉が伸び、水分や栄養分を確保するために、土壌に根を張り巡らせる。
ところで、まったく動かない生命体は存在するのか?
不動でエネルギー確保ができたら移動ニーズは無くなるだろうか?
移動する生命体は細胞で構成される。
細胞は原子分子で構成され、それらは常に高速で動いている。
本体が動いていないように見えても、細胞は生きている。
移動が無い世界はつまらない
しかし、人が動かないで生命が維持されても、つまらない。
そうであれば、移動手段の本質は、「つまらなさの解消」と仮説できるか。
つまり、車屋は、退屈な時間を面白くする商材を作るのが本質的な仕事になるか?
ところで、宇宙人がいるとしたら、何のために移動しているのだろう。
きっと、宇宙人は、食べる必要も、働く必要も、服を着る必要もない技術レベルと身体に進化している。
移動の動力源はすべて電気的なモノだろう。だから、消化器官も、呼吸器官も必要ない。血も流れていないはずだ。
宇宙人が移動する理由
それは、「知らないことに対する興味」だと思う。
そうすると、移動の本質は、好奇心を満たすということか。
そうであれば、好奇心が無ければ、人は移動しないのか?
宇宙人には、喜怒哀楽という感情がないと推測しているので、好奇心もないかもしれない。
いや、喜怒哀楽はなくても、知識欲はあるかもしれない。
宇宙空間を飛び回る宇宙人でさせ、全知全能ではない。
そうであれば、他はどうなっているのだろうという「知りたい欲」があるはずだ。
全知全能世界では移動は発生しない?
ところで、全知全能の神がいたとして、思うだけで、瞬間移動できる世界があったとしたら、そもそも移動のニーズはないか?
つまり、全知全能の神は移動しないか?
ミルキヅクは、過去現在未来は同一空間にあると推測している。
全知全能とは、すべてがそこにある状態。空間がすべて満たされている状態。空間にすべての情報が入っている状態のことだ。
ビックバンではないが、その全知全能の空間が一瞬でも乱れた時に、移動という概念が発生しているのかもしれない。
移動は、完全が壊れた状態で発生するもの。
だから、移動は、空間が全知全能でないことに起因している。
全知全能に目的は必要ない。
移動の必要もない。
そこにすべてあるからだ。
不完全体であるがゆえに、生命体は、移動する。
移動の本質的なニーズは、全能全能を修復するためか?
気づきが移動の本質?
実は、一方で、全知全能の世界に住んでいるという気づきが、移動の本質なのかもしれない。
それは、自らの幸せに気づく行為であるかもしれない。
移動の本質は、不調和を和に戻すことかもしれない。
移動の本質は、全知全能であること気づくためかもしれない。
足るを知るという名言があるが、移動の本質はそういうことか。
今、そこにある。ただ、ある。
それを表現すると、○になる。
移動の本質は、つまり、○
トヨタ、日産、ホンダ、JAL、ANA、JR、NASAが追求すべきものは、移動ではなく、
この世界が○であることを気付かせる製品サービスを提供することか。
意味不明な記事になってきたが、みなさんも、提供する商品サービスが満たす本質的なニーズを考えてみてほしい。
再度復習しておこう。
「進化」の定義は次の2つだだ。
- 常に無くならないニーズを満たす技術を磨き続けること
- 今持っている技術を、常に無くならないニーズにカスタマイズしていくこと
ミルキヅク