【最終更新日 2017年2月20日】
ワークライフバランスが本当の意味で実現できる企業は、「喉から手がほしい商材を作って販売している会社」のみだ。
価格決定権があったり、納期決定権がある商品サービスを扱う会社は、労働の柔軟性が高い。
一方、他社でも買えるものを販売している会社にワークライフバランスの実現は難しい。
なぜなら、ランチェスターの法則より、質が同じならば後は量、つまり、時間の長さで勝負が決まるからだ。
企業同士が切磋琢磨した時に、「質」という要素で、1.8倍以上の差がつくことは、あまりない。
中小企業のほとんどの製品サービスが似たり寄ったりだと仮定すると、結局、長く働いている会社が勝つのだ。
某、広告代理店の事件から然り、他の大企業でも然り、夜の10時越えなど、まだまだ当たり前なところは多い。それは高層ビルの明かりが証明している。
ノー残業日ですら、型式化して、実際は職場以外の場所で仕事をするケースは多い。
本気でライフワークバランスと思って、早く帰らせて仕事とライフのバランスを取っている間に、会社が競争に負けて倒産ということが生じる。
給与が入らなければ、ライフどころではない。
もちろん、生産効率は改善されるがポイントはそこではない。
世のために人のために働く人にワークライフバランスは無意味
人のために尽くすことを喜びとしている人には、そもそもワークライフバランスという考え方を持っていないからだ。
むしろ、そういう人は、「ワーク」と「ライフ」が完全に一体化している。
毎時、喜びを感じながら生活をしているのだ。
そういった人に勝てるわけがない。
仕事とプライベートのバランスと考える勘違い!?
ワークライフバランスを、本気で仕事とプライベートのバランスと考えている呑気な経営者がいたら、おめでたい。
そもそも、ワークライフバランスの前に、ワークで言えば、「やりがいのある仕事」を、ライフで言えば、「充実した生活」を何パーセントの労働者がイメージできているだろうか。
プレミアムフライデーという概念が導入され、2017年2月から始まった。
働き方改革が進み、長時間労働がブラック的な雰囲気に世の中全体が変わってきたので、本格的に生産効率は上がってくるだろう。
しかし、早く仕事を終えても、パチンコ屋へ、というのがオチだ。
また、お小遣いもないため、お金を使わず時間をつぶせる楽しい場所が流行るだろう。
プレミアムフライデーで言えば、飲食店は、いかに15時からお客を囲い込んで長くいてお金を使ってもらうかがポイントになる。
視聴率を上げるために、5分前に番組をスタートさせる作戦に似ている。
そもそも、なぜワークライフバランスが必要?
ところで、ワークライフバランスを実現させなければいけない目的は何か?
充実した人生か?
円満な家庭か?
少子化対策か?
いろいろあるが、シンプルに言えば、「幸せ」のためだ。
ミルキヅクの「幸せ」の定義は、「命ある事それ自体」だが、話が難しくなるので、
ここでは、シンプルに、「よりよい快適感」としておこう。
ワークライフバランスの先に幸せはないと考えている。
本当の意味でワークライフバランスを実現したいならば、仕事とプライベートを公私混同するぐらいが丁度よい。
世のために人のために働く人は、四六時中、人に役立つ製品サービスを考え続ける。
必ずしも、顧客のためだけではない。社内でも、後工程を考えたお役立ち仕事を熟考する。
それを喜びとしている。
人から強く必要とされることが生きがいというバランスを発生させるのだ。
社長や経営者は、自社の経営理念を従業員い押し付けるのではなく、各自の理念を尊重し、それを生かし、伸ばしてあげる活動に時間とお金を使うことで、本当の意味でライフワークバランスが実現されてくるだろう。
ライフワークバランスを実現するツール 理念実現書
ミルキヅク