物事を常に論理的に考えられる人は少ない。
ちょっとしたことで、感情的になる。感情が優先するから仕方がない。
人は、「好き」「嫌い」で判断する生き物だ。
頭では、正しいことがわかっていても、心でそう思わないことも多い。
資本社会は人間が動かしている。人間には「情」がある。
その情を極める人がビジネスで成功する。
情の操作のエキスパートは田中角栄だ。
苦労人は人の情を察知する。
しかも、より深い心の奥の叫びを知っている。
何がほしいのかを瞬時に見抜く。
論理が通用しないことを熟知している。
正論は、論が正しいだけだ。
「正しさ」で、人は動かないことの方が多い。
リーダーになる人が、「人を動かす」と思っている時点で、傲慢である。
まず失敗するだろう。そんなリーダーには誰も本気でついてこない。
人を動かしたいと真に願っている人は、そもそも、そのような感情は微塵もない。
人が動く瞬間を熟知している人は、相手と自分を同一視する。
喜びも、悲しみも分かち合う。
ミルキヅク