【最終更新日 2017年1月20日】
グーグルトレンドには様々な活用法がある。
高い相関関係が推測できた面白い使い方をご紹介したい。
忘年会ネタが受けるか判断するデータとして
ラッスンゴレライの流行について、2015年2月17日に、10月ごろに潮時かと予想したが、予想よりも早い動きになった。
現在、「ラッスンゴレライ」をグラフで確認すると↓驚くほどわかりやすい。
ラッスンゴレライのグーグルトレンド
ソース:グーグルトレンド 検索ワード:ラッスンゴレライ
昔は、このようなツールがなかったので、流行の終息期が不明だった。
このキーワードが再上昇する確率は低いと思うが、グーグルトレンドは、高い確率で未来を予測できる、優れたツールだ。
例えば、CMで芸能人を使う場合、製作に3か月ぐらいかかるモノは、注意しないとCMが流れたころには、古臭いということが起きる。
気を付けてほしい。
2017年 最近の例では
ピコ太郎のアップルペンパイナップルペンが有名であったが、CMで乱立した。
御多分に漏れず、多くの会社でピコ太郎ネタで盛り上がったことだろう。
ピコ太郎が流行り始めたのは10月。忘年会のネタにはピッタリの時期だった。
ピコ太郎 グーグルトレンド
ソース グーグルトレンド 検索ワード ピコ太郎
データを見ると、2016年10月から上がり始め、2017年1月には下降気味で終焉しようとしている。もう一度盛り返せるだろうか。いろいろな新曲を出しているが、「慣れ」が発生している傾向にある。もう一度2016年のデータの山を越えることは難しいだろうか。
小島よしおの「そんなの関係ねー」や、日本エレキテル連合の「だめよだめだめ」でも調べたが山の期間は8ヶ月~10ヶ月ぐらいであった。
その期間がさらに短くなっている。
すぐに飽きて、新しいモノを求めている傾向が見てとれる。
アメリカ大統領選をグーグルトレンドで予想したブログ
こちらは、アメリカ大統領選をグーグルトレンズで予測した記事だ。
以前、ツイッター数と選挙の当選確率には相関関係があるとテレビでやっていたので、グーグルトレンドで実験した。
グーグルトレンドと大統領選予想には相関関係があったように思われる。
結局、ビジネスと同じで、認知無くして売り上げ無しだ。まずは、好きでも嫌いでも、認知してもらうことが重要だ。
ツイッターの数は、要は、認知度を表すバロメーターということだろうか。
グーグルトレンドで、戦争が起きる雰囲気を予想した記事
ふと思ったが、人は 1.本当に思っていることを口にしなかったり、2.逆のことを発言する傾向にあるので、「愛」や、「戦争」という言葉のギャップをデータとして客観的に見ることで、世界的にどれくらい戦争の機運が高まっているか予想できるのでは仮説したものだ。
2017年1月現在、「愛」と「戦争」のキーワードのギャップが依然2007年よりも前に比べ広がっている。
LoveとWarのグーグルトレンドギャップ
ソース グーグルトレンズ 検索比較 love と war
金の価格(←田中貴金属工業HPへのリンク)も2005年あたりから上昇ムードで推移している。EU離脱、アメリカ第一主義など、「孤立」がキーワードになっている。孤立は対立を生みやすい。気を付けた方がよいだろう。
戦争の機運を鎮めるには、個人レベルでは「無償の連鎖」活動が必要だと考えている。
しかし、戦争は多くの場合、ビジネスや経済的な問題と大きく関わっている。
無償の連鎖とは
高橋洋一氏の「日本はこの先どうなるか」著書の中で、「国際平和の5要件」の説明があった。
「国際平和の5要件」
- 同盟関係
- 相対的な軍事力
- 民主主義の程度
- 経済的依存関係
- 国際組織への加入
ソース:高橋洋一 日本はこの先どうなるか
この内、4番目が世界的な「孤立」によって薄まっている。注意が必要な時期になっている。
この世は役割分担の果し合いという理念を心に留めてほしい。
戦争気運を薄める参考ブログ
グーグルトレンドで、インスタグラムの威力を推測した記事
メディアでよく聞く話題の言葉をマーケティングに活用する前に、客観的なデータ分析としてグーグルトレンドが活用できる。
インスタグラムという言葉をよく聞くと思うが、導入を検討している会社も多い。
さて、使うべきか、使わなくても良いか。
グーグルトレンドのデータからいろいろなことがわかる。
結論から言えば、2017年1月現在、業種によってはそろそろ導入して良いと思うが、日本全体の一般的な業種では導入してもまだ成果はでないと推測している。
まとめ
以上のように、グーグルトレンドはマクロデータで統計的なものだ。統計的な動きは、人がどう足掻こうと変化しずらい。
大きな流れの中で動いていく。
ぜひ、いろいろなシーンでグーグルトレンドを活用してほしい。
ミルキヅク