会社同士の売り買いで、
「相殺」という決済方法がある。
世の中が競争社会ではなく、
「役割分担社会」と捉えると、
理想は、すべて相殺され0になる社会である。
つまり、そこでは、
すべての会社で売上0円、仕入0円になる。
それでも、
社会はスムーズに回っている。
ということは、
ある意味、売上があるとか、利益が残るということは、
言い方を変えれば、
「誰かが役割分担を果たしていない」ということだ。
黒字企業の利益は、もちろん、本人たちの努力だが
一方では、その売上や利益を相殺するもう一方の
付加価値がなかったと捉えることもできる。
相殺で0になる社会。
これが、実現できてはじめて
お金のいらない世の中になる。
これは、いわゆる
ブツブツ交換に似ているが、
進化したぶつぶつ交換だ。
お金は、各自の役割分担のバロメーターを
把握できるツールである一方、
相殺0社会が実現していくほど、
「貨幣」であれ、「電子マネー」であれ、
そのツール自体の価値は相対的に減る。
資本主義の崩壊が昔から叫ばれているが、
いずれにせよ、自分の役割分担をきっちり果たし合う
社会が理想だ。
だからこそ
各自の理念を明確にもってほしいと思う。
ミルキヅク