まず、タイトルの議論の前に、
「日本国の全企業は、日本国の下請け企業である。」
日本国は、働く場を提供し、そこから、税収という売上を上げる。
誰かの下請け企業というのは、
別に、恥ずかしいことでも、屈辱的な事でもない。
すでに、
我々すべてが、ある意味、下請けだ。
下請けとは、簡単に言えば、役割分担のこと。
役割を果たすことができれば、
下請けでも、なんでも、構わない。
さて、話をもどし、
個人的な結論から言えば、
「どちらが顧客の本質的なニーズに答えているか」
という判断基準で考えたい。
GDPは、付加価値のお金の動きを示す。
人が強く求めている業種に、お金が流れていく。
トヨタには、30兆弱(2015年現在)というお金が動いているが、
これは、今のところは、どんな本質的なニーズに答えている
ことから発生しているだろうか?
車の「本質的なニーズ」は、いろいろある。
車のニーズの一つは、「移動」
移動が「本質的」でなく、当たり前のニーズなら、
移動 + アルファの アルファ部分は何になるだろう。
トヨタ、アップル、グーグルは、
それぞれ、どんな本質的なニーズを
「車」という手段で提供しようとしているか考えてほしい。
本質的なニーズを提供した会社が
クルマ業界のゲームチェンジャーとなる。
実際、上記3社の社長や参謀の「企みゴト」が見えないので、
明快な解答はいえないが、次のように推測する。
アップルは、
think different
世界を変えるという視点
グーグルは
世界の情報を整理して、世界中の人がアクセスできるようにする
世界の情報が繋がる視点
トヨタは、
モノづくり、車づくりを通して、皆さまとともに豊かな社会創りを
モノづくりという視点
人の本質的なニーズが
”情報の到達と融合”と仮説し、
物理的なモノ
精神的なモノ
を「情報」と捉え、
「移動」という概念が、
「情報」という概念に包含されるとすると、
それらを整理する力があるgoogleに軍配が上がるか。
伏兵で、「移動」の本質が、地球滅亡からの
回避になると、テスラになるか。
いずれにせよ、
人の常に無くならない本質的なニーズを見極め
「車」を移動媒体と捉えていない企業が
主導権を取っていくだろう。
すでに、グーグルは、
車を、スマホのようなコモディティ商品と捉えている節がある。
「移動」というニーズは付随的であり、
情報通信という本質的ニーズに包含されていくだろう。
自動運転車の価値は、
「運転せずに、場所移動できること」と、
「プライバシー空間内での自由度」である
バスや電車は、確かに、運転しないが、プライバシーがない。
完全自動運転ならば、カーテンを占め切ることが
できるということだ。
自動運転は、
「プライバシーが確保された非運転移動媒体」と捉えることができる。
「運転する楽しみを」と言っている会社とは、まったく別の視点だ。
ミルキヅク