お金持ちになるコツその1 相手の購買力を増やす手伝いをする
経済学をシンプルに検証するために、以下を仮定する。
- 世の中に、Aさんと、Bさんしかいないとする。
- 甲(10の付加価値)という仕事と、乙(10の付加価値)という仕事があるとする。
- 両方の仕事において、AさんがBさんより優れているとする。
この時、時間は24時間で有限なので、たとえ、AがBより仕事ができたとしてもBに任せた方が社会全体としては良いという話がある。
AとBの付加価値の合計は20だ。
たとえば、Aは甲乙の仕事の総計の8割である16の付加価値を創出したとする。
一方Bは4の付加価値のみだとする。
Aは、16の付加価値の分配をもらえると主張する。
Bは、4という付加価値の分配しかもらえない。
世の中はAさんとBさんしかいないと仮定しているので、Aが16の分配をもらいたければ、Bに16の購買力がなければいけない。
しかし、Bは4しか分配されてないので不可能だ。
結局、大事なのは、AがBより仕事ができたとしても、Aの分配は、Bの購買力に依存するということだ。
お金持ちになるコツその2 譲る心を増やす
別の例で、
- ある仕事(付加価値合計24)に対して、AもBも同じ能力だとする。
- その仕事は、24時間以内に完了しないと粗利が発生しないとする。
- その仕事は、Bに1時間手伝ってもらわないと絶対完成しないとする。
付加価値の大きさで言えば、Aが23で、Bが1だ。
Aは23の価値があるから、それだけ分配をもらう権利があると主張する。
しかし、それは、Bの1がなければ全額もらえないのだ。
Bがコア技術を持っているのかもしれない。
仮に、Aが23の分配をもらう権利があると主張する。
Bは、「では、好き勝手にすればよい」と手伝わないだろう。
すると、AもBも0になる。
多くの人が、同じミスを起こしている。そして、自分の成果ばかりを主張する。
そして、衝突が起き、物事がうまく進まない。
お金持ちになる2つのポイントのまとめ
2つの事例を通して、何を感じただろう。
ポイントは、AがBより仕事ができることが重要ではなく、結局B次第だということだ。
Bの購買力、つまり、「付加価値創出力」がなければ、Aは権利を主張しても意味がないというわけだ。
Aの運命は、ある意味Bに依存しているともいえる。
これは、需要と供給でいえば、Aに需要があっても、Bに供給能力がなければ、経済がまわらないということでもある。
要は、Aは、自分の分配を主張する前に、Bの付加価値創出の手助けをするのが最適であるということだ。
もう一つ大事な視点は、自分3 相手7で、相手に多くを譲るということだ。
この譲ることが自然にできると、相手は、申し訳ないと思ったり、この人のためには動こうと思う。それが人間の性だ。
多くの人は自分8 相手2ぐらいでやろうとする。
それをすると、「騙された! とか、やられた!と後に気づかれると、次の仕事は来ない。だから会社も大きくならないし、お金にも見放されていく。その原理原則を多くの人が知らない。
損して得しろと言われる。言いえて妙だ。
ただし、お金持ちになる本人は、損をしているとは思っていない。相手に多く譲ることを自然にできていることもポイントだ。お金があるという「ゆとり」から譲るのではない。
お金持ちは、お金が無くてもそれができるので、結果的にお金から好かれるのだ。
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ミルキヅク