コリン性蕁麻疹の治療法 〜発汗前の体のかゆみ・チクチクの治し方・完治まで〜

コリン性蕁麻疹の初期症状

2015年9月から、両足の指の付け根に、チクチクするかゆみがあった。

 

次に、手の甲にも、チクチクする違和感がでてきた。

 

これが全身に広がると嫌だと思いながら、過ごしていると、11月には、発汗前に我慢できないほどのチクチクしたかゆみが全身を襲ってきた。

 

例えて言えば、「かゆみという黄砂が、体中を駆け巡る感じだ。」暖房が効いたデパートなどは最悪だ。発汗前のかゆさが尋常でないので、居られない。

 

また、熱いモノを食べて、発汗しそうになると、体が痒くなる。さらに、トイレに行きたくなると、お尻あたりが猛烈にかゆくなる。最悪なことに、お風呂も、入ってしばらくすると首から下に、猛烈なかゆみが襲ってくる。

 

コリン性蕁麻疹は、ストレスが原因の一つと言われているにも関わらず、ゆっくりお風呂にすら浸かれない。

 

一種、絶望感を味わう。コリン性蕁麻疹に悩む人は多い。本当に苦しいですよね。よくわかります。この病は、若年層に発症する割合が多いので、受験生が受験中に痒くなったら試験どころではないだろう。

 

また、サラリーマンなら、大事なプレゼンテーションや会議の時、または、お客様との面談時に猛烈な痒さが襲ってきたら大変なことになる。

 

皮膚科へ

これは絶対におかしいと皮膚科に行くと、案の定、「コリン性蕁麻疹」と診断された。

 

予想通りだった。インターネットで情報を仕入れていたので、予備知識はあった。

 

 

コリン性蕁麻疹と診断。でも薬は飲みたくない。

自分:「先生、ネットで調べると、温熱蕁麻疹の方が症状が近い気がしますが…」

 

先生:「温熱蕁麻疹も、コリン性蕁麻疹もたいして変わらないですよ」

 

自分:「先生、治療法はあるのでしょうか?」

 

先生:「ない」と平然と言う。

 

自分:「な、ないって…。こんなにも痒いのに…。どのくらい治るのにかかりますか?」と聞くと、

 

先生:「うーん、4、5年かかる人もいますし10年ぐらいかかる人も…」

という。

 

ネットで、調べてみると、平均の回復期間が、7年と書いてある。

 

失意と怒りの中、かゆみを抑える薬と塗り薬は処方してもらったが7年間も、薬を飲み続けたくないので、さっそく、ネットで治療法に繋がる情報を集めた。

 

コリン性蕁麻疹を治す対処法

タイトルはコリン性蕁麻疹と書くが、温熱蕁麻疹の方も同じらしい。

 

何か生活習慣を変えて発症した場合は、ヒスタミンの増加が推測されるので、それを排出する方法が有効である。

 

ただし、発症原因は個々で様々であるので、医師に従うか、自分の体で実験するかは、すべて自己責任にて実行を判断してほしい。

 

どうやら、バターコーヒーを始めて、コーヒーの量が増えた時期から、徐々にかゆみが増してきたので、まずコーヒーを一時的にやめた。

  

コリン性蕁麻疹を撃退するお風呂の入り方

1.お風呂に入る前に、水を飲んでおく。

発汗しやすくするため。

温度は汗がでる程度に。基本的に気持ち良いと感じる温度でよい。

 

2.かゆみやチクチクしてきたら我慢せず、浴槽を出て低温の水を体にかける。

これで、チクチクがすぐにおさまるはず。チクチクが治ったら、またお風呂に入る。

またかゆくなったら、お風呂からでて冷水や低温の水をあびせかける。

これを繰り返すと、本格的に汗をかきやすいモードに入ってくる。

 

さあ、ここからが最大の峠 

汗が出やすい状態を作ったら、浴槽内でチクチクやかゆみと戦う時間だ。

 

ネット情報では、「お風呂を控える」と書いてあるが、夏場に症状が軽いという情報も多いことから推測すると「汗をかくこと」は、有効であると考えた。

 

3.チクチクが最高潮!がしかし、わざと全身に力を入れて発汗を促す

ハッキリに言って、尋常でないぐらい体が痒くなったり人によってはチクチクという感覚があるので覚悟してほしい。

 

人生で最大級のかゆみの黄砂が全身を駆け巡る感覚だ。

 

しかし、一方であなたはコリン性蕁麻疹にうんざりしているので、やけくそ感もあるはずだ。

 

「こんちくしょー」「くたばれコリン性!」と気合を入れ1分程度辛抱してほしい。

 

どうしても、痒さが我慢できなければ、もう一度浴槽をでて、再チャレンジする。最初の3日ぐらいはどうしても我慢できないことの方が多いだろう。

 

 かゆみは、絶対、こすらない。

 

 

ある瞬間から、すーっと楽になる。

 

猛烈なかゆみと戦って1分ぐらいだろうか。人によってはもう少しかかるかもしれない。

 

さて、ここまで我慢すれば、おめでとう!後は、天国だ。できるだけ、いっぱい汗をかくとよい。

 

さらに良いことに、一度、峠を乗り越えたら、その日以降は、1日目以上の激しいかゆみは襲ってこないはずだ。

 

2日目も苦しいが、徐々に痒みは軽減されていくので楽しみにしてほしい。3日目ぐらいからは耐えられる痒さになってくるはずだ。あまりに天国なので、長くお風呂に入っていると湯あたりを起こすので注意。

 

4.のぼせる前に冷水を浴びる。

当日中に風呂に入っていてもかゆみが収まる状態になるので、のぼせる前に、適度に気持ち良いと感じる低温の水でクールダウンしてほしい。

 

お水は、できるだけ常温が良い。発汗を促す目的と、脱水症状防止である。お水は、冷たいと気持ちがよいが、内臓が弱い人はぬるめでよい。

 

常温のペットボトルでも良いし、冷えてしまっていたら、お風呂の中に入れておけばよい。

 

初日は要領がつかめず、水を飲み過ぎたり、湯あたりで、熟睡できないかもしれない。変な夢を見るかもしれない。逆に、ぐっすり眠れるようになったコメントをいただいた方もいた。

 

冷水シャワーが得意な人は、そのまま滝に打たれるようにするとよい。

  

5.お風呂後は適度に保湿

保湿をしないと、乾燥による痒みなのか、コリン性蕁麻疹からくる痒みなのかわからなくなる。また、お湯に入ると体の油分が減るので保湿すると良い。 

 

さて、以上を3日間も続けると日常生活でも、以前のような猛烈な痒みは無くなるだろう。冬場の百貨店の暖房で味わう苦痛なかゆみも、普通に耐えられるぐらいまで治まっているだろう。私のように症状がほぼ現れないほど回復する人も多いだろう。

 

恐怖の先にある天国

コリン性蕁麻疹と言っても、いろいろなタイプがあると思うが、私の場合は汗を出す方法は有効であった。

  

ネットでは、「汗をできるだけかかないようにする」と書いてあるから、多くの人が、「お風呂で汗を出しまくる」という視点に気づかないし、かゆさの恐怖があるので、発汗の先に見える安堵を想像できないのだ。

 

そこを自らの体で実験し良い結果を得られた。

 

むしろ、汗をかかないから機能不全が起き症状が悪化していくのではないかと想像している。

 

蕁麻疹にもいろいろあるが「温度の差」自体が原因の蕁麻疹の場合はお風呂は避けた方がいいのかもしれないが、コーヒーや脂質の量が増えたとか、何か、生活習慣を変えたことで発生した症状に関しては、発汗療法は有効だと推測している。 

 

  

痒みはどうなるか?経過観察

自分の経験上、初日の痒さが10とすると、

2日目が5

3日目が3

4日目が2

5日目以降が1ぐらいと言ったところだった。

 

最初の3日ぐらいが勝負だと思う。人によっては、2日目、3日目も初日と同じような感じの方がいるかもしれないが、少しでもかゆみが緩和されたと感じたなら1週間は続けてみるとよい。

 

コリン性蕁麻疹の痒みの減り方

 

 

このブログを書いた 2週間後

追記:

6日目以降は、0.1以下に減っている。

少しコーヒーを飲みだしたが、特にかゆみもない。  

 

このブログを書いて2か月後

追記2:

かゆみは無い。元の生活ができている。

コーヒーを増やしたが、少しかゆみが出る時もあるが、まったく問題ない。

  

このブログを書いて半年後

追記3:

コーヒーを一日2杯飲んでも、とくに問題はない。

発汗前の痒さは、ほぼ無くなった。 

  

 このブログを書いて約一年後(2016/8/26日現在)

完治した。

 

このブログを書いて約4年後(2019/07/20現在)

何も症状がなく健康体そのものだ。

 

このブログを書いて約5年後(2020/07/14現在)

全く問題ない。多くの方がこの病で苦しんでいるはずだが、このブログがなかなか上位に表示されないので出会った方はご縁があるのかもしれない。コリン性蕁麻疹で苦しむ方が短期間で回復されますように。

 

このブログを書いて約7年後(2022/04/12現在)

全く問題ない。

 

2023年7月13日時点、まったく問題ない。

 

 

 

ちなみに、20才の知り合いもコリン性蕁麻疹と診断され苦しんでいたが、上記治療法がうまく行っているようだ。症状は自分と同じように回復したそうだ。他のブログでも有益な情報であったと紹介されていた。

 

下記のコメントにあるように、上記方法で成功している方も多い。コメントされる方は1000人に1人ぐらいだと思うので、相当人数がこの難病に苦しんでいると予想できる。このブログの情報が少しでもお役に立てれば幸いだ。

 

グーグルの指針も変わり専門家でないものが発信する医学に関する情報は検索順位が下がっており、このブログに辿りつきずらくなっているだろう。

 

そして、医学関係者が発信する情報では「お風呂は避けるように」書いてあるものが多い。だが、薬が効かなければ実は常識の裏が正解であることは実際ある。

薬代も馬鹿にならない。それがお風呂だけで治れば最高だ。

 

汗は温度調整と共に体の毒素を排出作用があるはずなので、汗腺が通常に働いていれば何らかのメリットをもたらすことは想像しやすい。

 

また「かゆさ」という症状は、内部のものを外に出してくれという体からの合図とも受け取れる。

 

「今でもこのお風呂を続けていますか?」という質問をいただいたが、日常生活で問題ないと判断した時点でやめた。私の場合はおよそ1週間程度だったと記憶している。

 

症状が再び表れそうな兆候がでたら、風呂療法をやればよいと思う。汗をかかない冬場でも、最低1度はお風呂で汗をかいたら、症状は再び表れないと実体験から感じている。

 

コリン性蕁麻疹と食事に関して

コリン性蕁麻疹は、ヒスタミンの多いものを控えるように書いてあるが、だからと言って好きなものを食べないのも、ストレスがたまる。

 

毎日の食事が同じで、それがヒスタミン含有量の多い物であれば少し控えた方がよいかも知れないが、おそらく、ヒスタミンは原因ではないと予想している。

 

私の場合もネットでヒスタミンが多いとされるものを摂取しているが、特に症状はでてこない。

  

以上、参考になれば、幸いだ。

 

くれぐれも、自己責任でお願いしたい。

 

考察
  • 冷水を浴びる時は、肛門を締めておくとよい。
  • 手の甲、足の甲などがチクチクしやすいのは、発汗しずらい部分でかゆみの原因物質が滞るのだろうか。
  • バターコーヒーの飲み過ぎがコリン性蕁麻疹の原因の一つと捉えている。コーヒー単独ではコリン性の症状は現れないので、バターに原因がありそうだ。質の良いバターを使ってもなったので、バターの質は関係ない。バターに含まれる脂質系の何かの摂取量が過剰だったため体が排出させようと痒くなったのだろう。
  • 不思議と某コンビニのコーヒーを飲むと、シャワーを浴びた時の肛門のかゆみが増加する気がする。カフェインがコリン性の要因と主張する説もある。自分で入れるドリップコーヒーはそういうことがない。
  • 食事は十分に咀嚼する。(液体になるまで噛むのが理想)。便通と体調が本当によくなるからお試しを。
  • アレルギー体質の人はコリン性蕁麻疹になりやすいかもしれない。
  • 特定のモノを短期間に食べ続けた時にも発症の可能性が高まるかもしれない。よく食生活を思い出してほしい。
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