誰かが、付加価値創出行為をすると、別の誰かの、付加価値を相対的に減少させる。
たとえば、月収30万の人が、何も工夫をせず、別の人が進化し続けると、支給されている30万円の価値は減る。
ニーズがあり、人や社会の役に立つ行為に、多くのお金が流れていくが、
労働者は保護されているため付加価値を創出してなくても、給与は安定して支給される傾向にある。
言い方を変えれば、生産者として付加価値を創出していないのに、消費者として、モノを購入しているということだ。
矛盾している。
つまり、世の中が、自分ひとりだけだったら、自分でモノを作ってないのに、消費できるという矛盾だ。それはあり得ない。
企業が大きいほど黒字事業から補完されて給与が支払われるので、見えづらい。
ある人が頑張るほど、何も工夫しない人の給与の価値は相対的に減ることをよく認識してほしい。
会社では、上位1割ぐらいの人が会社をひっぱっている。
資産分布を見ても、上位1割が多くを保有している。
上位一割の人が頑張り続けるという構図は、今後も変わらない。
そして、増々格差は広がっていく。
実は、これは、競争ではない。
「役割分担」を果たしているかだ。
上位1割は、自分の役割分担を明確に理解した人が多い。
世界のGDP成長率は、2015年現在、3%ぐらい。
つまり、世界レベルでは、100できたことが翌年103できるようなスピードで成長している。
少なくとも、あなたは、世界の成長スピード以上で成長していないと、あなたがもらう給与の相対的価値は減っていく。
目に見えずらいから、切迫感がないだろう。
逃げ切れると思っている人もいるだろうが、因果応報で最終的には逃げられはしない。
手遅れになる前に、あなたも、理念を定めてほしい。
そして、その理念に従って、目の前の仕事に没頭するとよい。
それが役割分担だ。
ミルキヅク