儲かり続けるビジネスモデル ~Total Conceputual Design(TCD)を磨く~

 

カイゼンと言えば、トヨタ。

 

そして、そのカイゼン魂によって、

莫大な利益を生み出したと思っている人が多い。

 

しかし、

下記の本によれば

トヨタの強さの秘密 日本人の知らない日本最大のグローバル企業 (講談社現代新書)

  • 作者: 酒井崇男
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/03/16

 

カイゼンではなく、

実は、「売れるモノを作る設計部隊」(TPD)が

稼ぎのほとんどを生み出すと主張する。

 

 

TPDとは、toyota production designで、

価値と利益を含んだ設計情報をつくり”

kindle 543/2576

 

TPSとは、toyota product developmentで、

”最小の費用と運転資金で実際の製品へと変換する”

kindle 543/2576

 

世にある、多くの話が、TPSの話しだと言う。

 

 

さて、

 

企業は、粗利益で生きている

 

粗利益↑ = 売上↑ ー 原価↓

売上↑ = 値段↑ x 数量↑

 

本の主張は、しごく当たり前だ

 

つまり、上記の

粗利益の公式の原価↓がTPSで、

売上の公式が発生する話がTPDだ。

 

しかし、一つ違和感を覚えるのは、

Tの次に、Pがきていることだ。

 

この時点で、大事な視点を見逃しているように思える。

 

productや、productionより大事なもの。

 

それは、

 

Total Conceputual Design(TCD)だ。

 

売れるモノを作って(TPD)、

どこよりも安く作る(TPS)とは次元の違う話しだ。

 

売れるモノを作るTPDより大事なことは、

 

「何があっても儲かり続ける仕組みを構築する構想力」のことだ。

 

もう少し具体的に言うと、

常に無くならない本質的なニーズの追求から派生する構想力」の事だ。

 

構想力の事を、洗練されたビジネスモデルと言い換えることができる。

 

トヨタのメイン商材は車だ。

 

では、車の本質的なニーズは何か?

 

主なニーズは、「移動」だ。

 

しかし、

車にとって、「移動」が本当に本質的なニーズなのか、

深堀する必要がある

 

さもなけば、

「移動」とは全く別の概念で車を捉えている

企業のビジネスモデルに足元をすくわれるだろう。

 

例えば、

時代によって、世界企業番付の業種は変化しているが、

現代のキーワードは、「情報通信」だ。

 

では、

情報通信の本質とは何か?

 

一度、自問自答してみてほしい。

 

情報網と交通網は世の中の大変化をもたらしたが、

現在は、その2つが融合しつつある。

 

「移動」が当たり前だとして、

その「情報通信の本質」を車という媒体に付与した時に、

何が起きるか。

 

たとえば、

モノ造りでもインターネットでも勝てない日本が、再び世界を驚かせる方法―センサーネット構想

の本の中で、セバスチャン・スラン氏が自動運転車によって、

次の3つを主張している。

 

  1. 交通事故を90%削減
  2. 通勤・通学時間とそれに要するエネルギーの90%を削減
  3. 自動車台数を90%削減

 

特に3番目は、自動車を、もはや「移動」という

概念で捉えていないということだ。

  

おそらく、googleは、

自動車をスマホのように、コモディティー化して、

「情報通信サービス」の媒体として捉えているのだろう。

 

これからは、TPS、TPDは当たり前として、それ以上に、

洗練されたビジネスモデルを考える人や部署(TCD)を

磨いてほしい。

 

 

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