【最終更新日2016年11月10日】
最近は、ツイッター数で、当選者が予測できるらしい。
そこで、ツイッターではないが、グーグルトレンドで、大統領選を予測してみたい。
多くの人は、ヒラリークリントンと予想しているが、これを見ると、現状はトランプ優勢ということになる(2016年5月11日時点)。
青 トランプ
赤 ヒラリー
黄色 サンダーズ
ちなみに、クリントン氏は、現時点で、サンダーズ氏に、グーグルトレンド上では負けている(2016年5月11日)。
世の中には、まだ人が気づいていない、相関関係を表すデータがある。
上記がそれに該当するかは不明だ。
アメリカの大統領選と高い相関関係があるデータは、すでに、人工知能が把握しているだろう。
ところで、トランプ氏の番組(『アプレンティス(The Apprentice)』)を見た時に初めは、なんと冷酷で、ズバズバ言う人かと思ったが、番組を見続ける中で、頭脳明晰で、判断力が異様に早い人だとも感じた。
冷酷に見えて、実は温厚な面も感じられた。
好印象で始まると、悪いところが余計に目につくようにマイナスイメージから入ると、ちょっと良いことをしただけで、好印象となる。
恋愛などでは特に顕著だ。
普段、褒めない人が褒めたり、笑わない人が、笑ったり。怖い人がやさしくなったり。
そのギャップに、キュンとくる人は多い。
そして、トランプ氏は、その「胸キュン」の操作法を良く理解している。
トランプには、多くの右腕(ブレーン)がいる。彼らは、ビジネス業界で鍛えられた強者だ。
ビジネスは、マーケティングであり、マーケティングは、人心の操作とも言える。
人心術を使いこなすエキスパートをたくさん持つトランプの戦術が、今後どのように効いてくるか、見ものだ。
ただし、自らの策に溺れないとよいが…。
さて、 経済評論家の今井氏のブログ(2016年5月8日)で、
CNNが例のEメイルゲートの調査を終了、なんら違法行為はなかった、と報じたのである。これでドナルド・トランプ大統領の悪夢はなくなった。WSJはヒラリーの勝利の確率は70%と報じている。
とあり、ヒラリーが優勢らしい。
さて、結果はどうなるだろうか。
by Always Shooting on Flickr
追記2016年9月28日
上記グーグルトレンドを見ると、ヒラリーが2016年9月28日時点のグラフで逆転している。第1回公開討論会の成果もあったのだろうか。現状、ヒラリー優勢だ。
一方で、トランプは隠し玉を持っているという情報もある。今後どうなるだろうか。
追記2016年10月17日
女性のスキャンダル問題以降か、「トランプ」氏の検索件数が2016年10月に急上昇している。
良かれ悪かれ、多くの人に認知されているという事実は、逆に言えばチャンスでもある。トランプ氏に対する嫌悪は愛好に変わるだろうか。
しかし、田中角栄の人心術とも比較しながらトランプ氏を見ていると、あまりにも敵を作り過ぎているし、女性の味方が少ないようにも思える。
一発逆転の秘密兵器があったとしても当選は難しいだろうか。
追記2016年11月4日
11月4日現在では、クリントン氏の検索数が急上昇しグーグルトレンドの数字が85:83で2点上回っている。メール疑惑問題が再浮上して検索数が上がったのか、大統領選マーケティングでお金をつぎ込んで戦略的に上げたのかは不明だ。グラフを見る限り、かなり動きの激しい大統領選になってきた。さて勝敗はいかに。
どちらが大統領になっても高い倫理観を持ってがんばってほしいと思う。
追記2016年11月10日
トランプ氏が大統領になることが決まった。
グラフを通して、グーグルトレンドと当選予測には相関関係が高いと推測できた。
結局、まずは人の話題になることが大事だということだ。
ビジネスでも同じだが、「認知無くして売上無し」と同じだ。まずは知ってもらわないと始まらない。
「認知」の絶対数があれば、嫌悪は愛好に変わる可能性がある。
また、浮動票の多くが流入する可能性がある。
さて、トランプ氏はビジネスのプロ中のプロ。
本文でも書いたが、マーケティングと人心術を理解しているブレーンが揃った集団だ。今回の選挙はその戦略が功を奏した。
絶対的な得票数はクリントンが上回っているのに、選挙人の数ではトランプ氏が大幅に上回っていることを考えると、戦略が鋭かったと言わざるを得ない。
ビジネスでも同じだが、目的、ターゲットをまず絞る。
目的は、大統領に選ばれること。
そのためにのターゲットは、トランプ氏を選んでくれる可能性の高い地域、かつ選挙人が過半数を超えるエリア。
そして、ターゲットから票を得るために、その人たちが食いつくアピールをする。
それは、ビジネスでターゲット顧客に鋭いキャッチコピーで広告PRすることと同じだ。周りがどう非難しようと、票を得べきターゲットに的を絞る。
ごく当たり前のことをしたに過ぎない。
個人的な見解であるが、トランプ大統領は世間で騒がれるほどの悲劇にはならないと推測している。
むしろ、一番まっとうな政策を妥協点を見つけながらやっていくだろう。
なぜなら、大統領になった今、ターゲットは全米の国民に変わるからだ。
そのターゲット、つまりアメリカ国民全体の事を考えてやっていくからだ。目的は、大統領に選ばれることではなく、トランプ氏が繰り返し伝えているように
i will make america great again
アメリカを再び偉大な国にするための政策を打ってくる。
政治もビジネスもお互いの妥協点を見つけうまくやっていくことが大事だ。
トランプ氏か好きそうな言葉、 「Ok, Let's Deal」つまり、取引で手腕を発揮するだろう。
冷酷そうに見えて、愛情もある。ただし、仲間に対してはという条件が入る。
この「仲間」という意味が、一方的にアメリカの考えに同調する国や人と定義すると、とても狭い。本来は、白黒つけない玉虫色の寛容さが必要であるが、それは難しそうだ。
トランプ氏は、ビジネスで鍛えられ酸いも甘いも知り尽くしている。
多くの失敗もした。何を犠牲にして、何を得るべきかもはっきりしている。
一見冷酷な政策も今後でてくると思うが、その裏には「何かを守るためにそれをした」という明確な判断軸が見える大統領になるだろう。
いずれにせよ、年齢が少し心配だが、高い倫理観を持ってがんばってほしい。
ヒラリークリントンさんも本当にお疲れ様でした。
あの年齢で全米を駆け巡り戦うことは本当にしんどかったに違いない。
得票数ではトランプ氏を上回っている事実に自信を持って、アメリカのために今後もがんばってほしいと思う。
ミルキヅク