プレミアムフライデー構想とグーグルの20%ルールの実効性

 

お盆開け後の仕事で、サザエさん症候群を感じた人は多いだろう。仕事始めの憂鬱感だ。

 

それに拍車をかけて、猛暑日が続き、特に、設備が整っていない現場の人は大変だ。

 

フランスでは、仕事を苦痛と考えている人が多いらしい。拷問まではいかないが、少しでも労働を減らし、人生を楽しみたいという人が多いようだ。

  

 

プレミアムフライデー構想の実効性

一方、日本では、労働を苦痛と考えている人の割合は、欧米人よりは低いのではと推測している。それでも、過半数以上は苦痛と捉えていると推測している。「でも、働かないと生活できないし…」といった理由が多いだろう。

 

そんな中、消費を促すために、月末の金曜日に15時に帰社をするという「プレミアムフライデー構想」を政府が検討しているようだ。面白い視点だと思うが、労働時間が減る分、労働生産性が上がらなければ、購買力は減るので消費は、あまり増えないと推測している。

 

また、「月末の金曜日に早く帰社できるようになるために、仕事を工夫しよう!」という感覚になるかも、かなり疑わしい。

 

 

 

 

 「仕事=遊び」感覚まで高める

65歳を超え、まだまだ元気なのに、社会の一線をはずれ、毎日暇そうな方を見ていると、日本では、欧米型よりも、若いうちから、誰にもできないような技術を究めていくという姿勢が大事に思えてならない。

 

個人的には、労働とは思わない感覚で、一生働き続け、ぽっくり死ぬというのが、理想だ。

 

「労働とは思わない感覚」を身に着けるためには、唯一無二の技術をもっていることが大事だ。

 

たとえば、どんなシミでも取る職人がいるが、一生モノの技術だろう。シミの研究をすること自体、楽しいに違いない。また、取れないと言われたシミを取って見せ、お客様から喜ばれたら、やりがいにも繋がる。

 

人は、人から強く必要とされるほど、生きた実感が増してくる。

 

それは、「仕事=遊び」になるヒントだ。

 

仕事=遊び」感覚になってしまえば、ブラック企業だろうが、プレミアムフライデー構想も必要なくなる。

 

 

ただ、現実論として、多くの仕事は、創意工夫ができるほどの余地が残されていない場合も確かだ。

また、一見平凡で単純作業の繰り返しに見える仕事の中で改善点を発見できるのも才能の一つだ。

 

例えば、ガラス拭き一つとっても、単純作業に見えて、奥が深い。それを単純作業と捉えるか、技術と捉えるかは、人による。

 

 

 

 

グーグルの20%ルールは、普通の中小企業で有効か?

ところで、グーグルには20%ルールがある。導入しようと考えた社長も多いはずだ。

 

しかし、前提条件がある。それを導入して成功する企業は、資本力があって、人材も、自主性がある人が集まっている企業だ。

 

多くの中小企業では、主体性が低く、少しでも早く、労働から逃れたい人が多いのでは推測している。

 

そんな中で20%を実行しても、確実に失敗する。

 

20%ルールの目的は、創造性を発揮する時間を確保して、付加価値のある商品サービスを生み出すことだ。

 

しかし、中小企業は、資金力も人材もいない。たとえ、素晴らしいアイデアが出ても、社長の了承を得ることは難しいだろう。

 

そもそも、中小企業は、人材不足で、猫の手も借りたいほど兼業している人が多い。時間を区切って頭を切り替えて仕事できるスマートな人は、そもそも少ないはずだし、そういった人こそ、優秀な大企業に集まっている。

 

休みに、本を読んで自分を磨くという人が多い企業では、20%ルールは威力を発揮すると思うが、仕事のストレスを解消し、全てを忘れるために、パチンコ屋の雑音に埋もれたい人が多い労働者が集まる企業にとっては、20%ルールは実効性が薄いと言えよう。

 

おそらく、それを導入すると、遊ぶか、何をしていいかわからず迷うだけだろう。

 

博士課程で、研究課題を見つけるくらい難しい作業と言えよう。

 

したがって、受動的な人、または、自分で判断できない人が多い企業では、トップダウン式で、明確に指示を出した方が、成果が上がる。

 

その指示に従って、毎日、自分なりに技術を磨くことがポイントだ。結果、唯一無二の技術となっていくことが多い。それが、社会にとっても有用な技術ならば、定年後も再雇用される確率は高い。

 

唯一無二の技術であるば、あるほど。

 

がんばってほしい。

 

 

Pachinko


 

 

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