アイデア発想法

Aの製品は青、Bの製品は赤で識別されていた。

 

ある人が「色をつけないものをBとすればいい」というアイデアを出した。

これにより、赤で識別をするという作業を減らした。「言われてみればそうだよね。」というケースはよくある。

 

 

 

なぜアイデアが必要か?

そもそも、なぜアイデアは必要なのだろう?

 

究極の理由は命を失うリスクを減らすから。

 

死んではアイデアどころではない。

 

人間はいつでも死と隣り合わせで生きている。

 

その死のリスクを減らすのがアイデアである。

 

 

いいアイデアとは?

そうすると、生存を高めるものがいいアイデアとなる。

 

生存とは、会社でいえば、会社の存続を意味する。

 

とはいうものの、いいアイデアの定義は人によって変わる。

 

あなたの定義は何ですか?

 

 

 

人類最大の発明

人類最大の発明は「複利」とアインシュタインが言った。

 

確かに、お金が勝手に増えていけばありがたい。

しかし、お金は単なる価値交換ツール。

 

それ自体が手となり足となって誰かの窮地を救うわけではない。

 

 

 

 

イデアを出す前の問い

そもそも、やるかやらないか?

人生の時間は有限。

 

だからアイデアを考える前にすることは、

 

イデアを考えるべき課題か?

 

を熟考することである。

 

 

なぜなら、アイデアの実現には行動が大事だからだ。

 

行動に移すには強い動機がいる。強い動機は、生き方の哲学から生まれる。

どれだけ良いアイデアを出しても、行動しなければ意味がない。

 

 

生き方の哲学を見つける方法は理念実現書に任せるとして、本当に問うべき課題かを吟味することなくアイデア発想に時間を使って無いだろうか?

 

後から、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、全力で打ち込める対象物をアイデア発想の前に熟考しよう。熟考を促すには行動が手っ取り早し。行動から得た知見から真に問うべき課題が発見されてくる。

 

 

 

2.アイデアの切り口

問うべき課題が発見されたら、次はアイデアの「切り口」だ。

 

 

切り口を探すおススメ2選

①先入観やバイアスを見える化して破壊する濱口秀司さんの発想法

SHIFT:イノベーションの作法

 

②ウォーレン・バーガーの「なぜ」「もしも」「どうやって」の3つの問い

Q思考

2つの手法はとても実用的で役に立つ。

 

 

 

イデア発想法

最適な切り口を決めたら次は具体的なやり方。

 

3つの実用的なアイデア発想法を紹介する。

 

①アンテナ法

心理学のカラーバス効果を使い、「切り口を展開する最適なやり方は何か?」というアンテナを立てる。すると、不思議なことに、様々な情報が引き寄せられてくる。

 

 

②掛け合わせ法

イデアをアトランダムに掛け合わせる。

 

ロングセラー『アイデアのつくり方』ジェームス W.ヤングで、ジェームスいわく

 

「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」 

 

新製品のほとんどが組合せ。0から生み出されたアイデアは、ほぼ見ない。

 

 

③常識の逆法

常識の反対で考えるやり方。

 

アインシュタインいわく「常識とは18才までに身に着けた偏見のコレクションでしかない。」。

 

であれば、その偏見を逆で考えると新常識となっていくことが多々ある。

 

 

余談:効率よくアイデアをストックする方法

情報整理術 GメールとTwitterを活用

 

 

 

イデアの壁にぶち当たったら

 ある時、名案がひらめく。

 

 

次に当てはまるアイデアは筋がよい。

  • なぜ今まで気づかなかったんだろう
  • ありそうでなかったもの

 

 

しかし、その名案は必ず壁にぶち当たる。

その壁をぶち壊す発想法が梅沢伸嘉さんの『メラキア発想』だ。

 

メラキアの発想―災い転じて福となす発想二刀流  

 

メラキア発想のポイントは次の2つ

 

欠点無効

●●でも構わない。要はxxという目的が達成すればよい。

* ●●は製品・サービスのデメリット。

と考え、欠点を無効化する考え方。

 

 

欠点活用

●●のほうがむしろよい。

欠点をメリットにする発想法。 吉本新喜劇のキャラが典型例。

 

 

 

 

余談:企業のためのアイデア発想法

1.人はどんな行動を実際にとっているか?(行動観)

 

2.たぶんxxが「不便、不快、不安」だろうな。(困り事予)

 

3.困っているはずなのに改善しない理由は?(障害)

 

4.もしかしてだけど、xxができたら困り事は解決するよね(願望)

 

5.どうやってそれをする?(方法)

 

6.それができたらどうなる?(効果)

 

7.それをわかりやすく表現すると?(広告)

 

*特許文献も1-6に近い。

 

イデアを考えるという行為は生への執着。執着を無くすアイデアとしてラマナ・マハシリの「私は誰か?」という発想法がある。

あるがままに ― ラマナ・マハルシの教え

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