景気の正体とは?景気が良いとか悪いって本質的にどういう意味?

景気が悪いとか良いとか言われる。景気とは何であろう?

 

世の中に、「あなた」と「わたし」の2人しかいなければ、景気とはどういう意味だろう?

 

一般的に、景気が良いとは、お金の流れが良いことをいう。2人だけの世界にとって、お金の流れが良いとは、わたしがあなたからモノやサービスを購買して、わたしもあなたに同等のモノを提供する行為だ。

 

お金の流れが悪いという意味は、モノやサービスが購買されていないということだ。

 

なぜそれが起きるかといえば、

 

1.モノやサービスが相手のニーズに合っていない

2.それらが提供できない環境にある

 

 

景気という概念は分業した時に発生する

景気という概念が発生するのは、分業をした時だ。一人ですべてを行う時は、景気など関係ない。衣食住を自分で完結できるからだ。

 

海に行って魚を獲ったり、山に行って木の実を獲ったり、農作物を育てたり。すべて、自然から無料で手に入れて自分の力で育てればよい。

 

問題は、本来無料である自然物に規制がかけられると、自由にモノやサービスが創出できないことだ。

 

一人の人間が結婚し、家族をつくり、部落を作り、村、町、市、都道府県、国と集合体が大きくなると、それらを管理する制度や組織が作られる。様々な利害関係が発生するために、規制を作っていく。

 

規制は良い面もあるが、諸刃の剣だ。使い方を間違えると、経済は不活性化する。

 

 

市場にマネーを供給するとはどういう意味か?

世の中が2人だけだったら、マネーを市場に供給するとはどういう意味だろうか?

AとBに常に等価交換が生じていれば、貨幣を使わなくても、ぶつぶつ交換が成立する。不平不満がない。

 

しかし、能力は千差万別でかならず差がある。器用な人も不器用な人もいる。頭の良い人、鈍い人もいる。創出された付加価値の量に差がでてくるのは自然だ。

 

その差を埋めるのが、まさしく、政府が投入したお金と言える。

 

相手が喉から手が出るほど欲しいモノを創っても、購買力がなければ買うことはできない。しかし、政府から提供されたお金があれば買うことができる。それによって景気は良くなる。

 

この話はシンプルで、付加価値創出者の価値創出分までお金を供給することはメリットはある。

 

 

株価が上昇するとはどういう意味か? 

景気は日経平均で評価されたりするが、2人だけの世界だったら、株が上昇するとはどういう意味か?そもそも、株とはどういう意味か?

 

AがBに投資する行為は、BがAに対して供給する製品サービスを磨くためだ。Bがお金を得るのはA。不思議だと思わないだろうか?Aから投資を受け、Aに買ってもらう。株とは何であろうか?株は景気の本質ではないことがわかる。

 

 

景気の本質とは?

以上をまとめると、要は、景気が悪いとは、お客さまのニーズを把握した製品サービスを作っていないという意味と、作りたくても、作れない不合理な規制があるということだ。

 

そういう意味で、付加価値を創出していない誰かの既得損益を守るための規制を撤廃することは推進されるのがまっとうだ。

 

しかし、人は基本、怠惰で、臆病で、保守的な人が多い。ぬるま湯にずっとつかっていたいから、なかなか動かないし、動けない。変化を好まない人が多い。だから、世の中はゆっくりしか進まない。そうこうしている内に、ゆでガエルとなってしまう。どこでもありうる衰退していく典型的な事例だ。

 

景気を良くするには、お客様のための製品サービスを作ることと、できるだけ、人の生命に関わる規制は強化しつつ、それ以外の規制は緩和していくことが大事だと言えそうだ。

 

 

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