【第17回】なぜ人は進化すべきか?『理念実現書作成セミナー』

前回までに人生を誘惑するモノについて議論してきた。

 

理念を発見し深めていくためには、多くの人がすでに失敗してきたことや、判断ミスを誘う因子を先に潰しておくことが大事である。「お金」、「運」、「働く意義」、「命」、「死生観」、「生きる目的」、「ロボットとの違い」、「大事な情報」、「愛」を熟考することで、あなたはすでに表面的なモノに騙されなくなっているはずだ。

 

さて、話しを戻し、人間は奇跡の存在であって、その与えられた命に報いるために、『役割分担』を果たすことが大事だと先に述べた。残りの2つは、『進化』と『尊重』についてだ。まず「進化」について説明する。

 

 

なぜ人間にとって進化することが責務を果たすことになるか?

人間がこの世に生まれた理由は様々な議論がある。

 

この世に生まれた目的などなく、偶発的に生命が誕生して、様々な環境変化と突然変異で人間になった説。地球を守るためにために生れてきた説。世や人に貢献するために生まれてきた説。魂を鍛えるために産み落とされた説。すべてのモノを愛するために生まれてきた説。

 

いろいろあるが、人間に進化が不可欠なのは、『想像力』と『創造力』が与えられているからだ。英語でも、イマジネーションとクリエーションで分かれている。それぞれ全く違う概念だ。

 

人間は他の生命によって生かされていると繰り返し述べている。他の生命は人間のような高度な頭脳が発達していない。人間と他の生物を大きく隔てるものは、『想像力』と『創造力』だ。

 

 

 

想像力と創造力

人間は、存在しないモノをイメージし(想像力)実際に作り出すことができる(創造力)。

 

想像力があるからこそ常に新しいモノを作り出せるのだ。また、器用な手があるからこそ、頭の中のイメージを具体化させることができる。動物は作ろうと思う意思があっても、器用さがない。また知識や技術を後世に伝える手段を持っていない。想像力と創造力の欠如でそれをするための媒体を生み出せない。

 

人間は常に快適を求め日進月歩する。日々工夫するのは、「自我意識」と「深い欲」に関係がある。動物と違い、自分を強く認識しているからこそ、その消滅である「死」を怖れる。その死を回避するために様々な研究する。また製品サービスは比較検討して、常に良いモノを求める。買った時に満足だった製品も、新しいモノができるとすぐに陳腐化する。顧客の要望に応えるために常に製品サービスを進化させていく。

 

たとえば移動に関しては、タイヤ→自転車→バイク→自動車→汽車→電車→新幹線→飛行機→ロケットと進化させている。いずれタイムマシーンも実現するだろう。

 

そういった進化も想像力と創造力の賜物だ。神さまがいるとしたら、どうして人間にそのような特殊な能力を与えたのかを真摯に考えることは頂いたプレゼントに対する最低限のマナーである。

 

 

 

諸刃の剣

想像力と創造力は諸刃の剣だ。今でも人間は戦争を繰り返し憎しみ合い殺し合いを続けている。想像力と創造力で作られた兵器を使って。まさか、お上は、そんな理由で特殊な才能を人間に与えていないはずだ。

 

想像力と創造力は無限だ。人間が想像できることは、ほぼすべて現実化している。だからタイムマシーンを作り、生死を完全にコントロールし、時空を変えることもできるようになるだろう。

 

人間は進化すべきというより、その二つの特殊能力で進化してしまう生き物である。人間は自然界のあらゆるものを制御してきた。まず技術の進化だ。また人間は、心も進化させてきた。

 

人間はその頭脳と手で、空想物を現物化させる力を持っている。食物連鎖の頂点に位置し、他の生命によって生かされていることを考えると、世のため人のために、想像力と創造力を活用することが求められていると強く感じる。

 

 『理念実現書作成セミナー全40回』

【第1回】理念実現書の全体像

 

【第2回】なぜ理念が必要か?

 

【第3回】人間が持つ潜在力

 

【第4回】我々の役割

 

【第5回】あなたにとって真に大切なもの

 

【第6回】人類の未来

 

【第7回】幸せとは?

 

【第8回】お金とは?お金の本質について

 

【第9回】お金の哲学

 

【第10回】運とは?

 

【第11回】働く目的とは?会社の目的

 

【第12回】命とは?人生一度の解釈

 

【第13回】死とは?永遠の命と死の恐怖

 

【第14回】生きる目的

 

【第15回】人間とロボットの違い

 

【第16回】真に価値ある情報とは?

 

【第17回】なぜ人は進化すべきか?

 

【第18回】心の進化

 

【第19回】技術の進化~未来を制御

 

【第20回】技術の進化~占いに頼らない

 

【第21回】技術の進化~社長の仕事

 

【第22回】技術の進化~独自の趣味

 

【第23回】技術の進化~頭の整理と情報整理術

 

【第24回】技術の進化~アイデア発想術

 

【第25回】相互尊重の本当の意味

 

【第26回】自分を見つめる~怒りのコントロール法

 

【第27回】我とは何ぞや~本心に従う

 

【第28回】時に支配されない理念

 

【第29回】価値観を変えたもの

 

【第30回】目標設定と理念設定の違い

 

【第31回】欲の見える化・好きリスト

 

【第32回】理念の探し方

 

【第33回】理念を磨く3つの視点

 

【第34回】進化とは?本質的なニーズを満たす

 

【第35回】やりたいこと探しの罠

 

【第36回】効果的に理念を磨く

 

【第37回】理念を守る

 

【第38回】理念を行動に落とし込む

 

【第39回】理念に生きた人

 

【第40回】理念実現書を始める

 

Copyright (C) ミルキヅク All Rights Reserved.