前回は、人間は想像力と創造力を使って技術を進化させあらゆるものを制御しているとお伝えした。
技術が完全でないほど人は占いに頼る。逆に言えば、技術が発達するほど占いは消滅する。例えば、今では豊作の占いをほとんどしない。農業技術の向上で必要な収穫高が確保できる技術力が高まったからだ。
占いは無くなる
占いでは健康や、恋愛・結婚や、経営相談も多いが、将来はそういった占い相談も無くなると推測している。
というのも、たとえば、健康に関していえば、人間は技術の進歩で、生命を完全に制御しているに違いない。ガンや難病の克服はもちろん、寿命もコントロールできるようになっている。そして、永遠の命すら手に入れているだろう。占い師に、健康や寿命の事を聞く必要はないのだ。
恋愛や結婚に関しては、好きな人といっしょになる技術ではなく、別の意味でそれらの占いが無くなる。たとえば、「好きになる感情」を完璧に制御できることで、恋愛の必然性が無くなる。また、結婚の一つ目的である繁殖行為は、人間の体ではなく、近い未来ではインキュベーターで行われるだろう。遠い未来では、卵子や精子も必要無くなり、人体もロボットと融合しサイボーグ化し男女の差も無くなるに違いない。
そうなった時に、そもそも恋愛相談や結婚相談の占いは無くなる。相性の良い人はどこにいるか?パートナーはいつ現れるか?いつ結婚できるか?子供の人数やできる時期の占い相談は消滅するにちがいない。
経営に関しては、事業買収や、新規事業の成功確率や、提携会社との相性などの経営判断ではなく、労働そのものの概念が技術の進化で変化する。なぜなら、人は近い将来働かなくても生きていけるようになるからだ。そうした場合、そもそも、「経営」が不要になる。
『運命』に関する占いも科学の力によって解明されるだろう。自分の将来や運を占う必要はなくなるのだ。そもそも、運に頼っている時点で人間であり、技術不足を物語っている。「運とは」についても人生を惑わすものの一つとして、以前に深堀をした。
占いに運命を支配されるな
技術不足は怪しい情報を生き残らせ人の判断ミスを誘う。間違った情報か判断できないため、占いに頼る。占いの不完全さで失敗した人は多いはずだ。世にあふれる情報の多くは企業が売るための情報で脚色されている。精度の高い科学と技術を確立すれば、怪しい情報が付け入る余地は減る。同時に占いに頼る必要性も減る。
科学が完璧だと言わないが、限りなく100%に近い制御力を得ることができると信じている。それが人間に与えられた想像力と創造力のすばらしさだ。
技術不足で占い依存
昔は科学が未発達だった。戦争でも、天候も、農業も、国の運命や、統治者の判断も、占いを活用した。占い師の意見を参考にしたり、従ったりした。エセ占いで破滅したケースもあったに違いない。
技術を真摯に進化させず占いだけに頼ると不幸を招く。現在でも、多くの人が占い師のアドバイスで物事を進めている。まるで占い師が支配する世界のようだ。
占いそのものも純粋な科学ならば、100%当たる占いもいずれ出てくるだろう。しかし、100%当たる占いとは、未来が1つに決めっていることを示唆している。ミルキヅクはの未来感は、未来は決まっているが1つではないと考えている。あらゆる未来が1空間に存在し、そのどれが出現するかは因果応報に従いアトランダムに出現すると考えている。
セミナーでは、占いに頼らない力強い生き方ができるよう自問自答する。仮に頼ったとしても、決断までは影響されないよう、自分の頭と足で歩む理念をを深めていく。
『理念実現書作成セミナー全40回』