【第29回】価値観を変えたもの『理念実現書作成セミナー』

理念を探る前に、過去に、あなたにもっとも影響を与えたものを想起してほしい。それは、人だったか、本だったか、出来事だったか?どんな価値観が揺さぶられたのか?どのように人生観を変えたのかを振り返ってほしい。

 

理念は個人の価値観と深く結びついている。自分の価値観に影響を与えたモノを振り返ることで、理念の方向性のヒントになるのだ。

 

ミルキヅクの価値観に大きな影響を与えたモノは、ピューリッツァー賞を受賞したケビン・カーターの『ハゲワシと少女』だ。(←画像は外部リンクへ飛ぶ)

 

 

幸せとは何か?

『ハゲワシと少女』はミルキヅクが「幸せ」や「命」について熟考して悩んでいる時に見た写真だ。今にも力尽きて死にそうな子供をハゲワシが今まさに食べようと狙っている写真だ。

 

そこには人間の尊厳のかけらもなく、絶望感と無力感しかない状態で、一つの命が消えようとしているシーンだ。この写真は多くの人に、命や、幸せについて訴えかけている。

 

悲しすぎるとか、むごいという感情がある中で、少女の命は私たちに大事なことを投げかけている。この少女は客観的に見れば明らかに幸せではない。しかし、一方で、幸せの概念は、安易に語れないほど厳粛なものだ。

 

 

幸せという漢字の元々の意味

幸せという漢字の元々の意味は、手かせ足かせだ。昔の人は、捕虜で捕まって殺されれば不幸、生き残れば幸せと考えていた節がある。幸せの定義を考える中で、この絵を見た瞬間に、幸せとは「命あること」と瞬時に悟った。

 

この少女は、動く事も、話すこともできない。しかし、その命が、大事なメッセージを我々に投げかけている。そうやって彼女の命が使われた。彼女の使命が果たされたのだ。少女は、もちろん、そんな人生になるとも想像もしていなかったが、彼女の命は少なくともミルキヅクの価値観に大きな影響を与える使命を果たした。彼女の命は、ミルキヅクに幸せの意味を教えた。

 

また一方で、万物の霊長たる人間が、ハゲワシに食べられるようなことはあってはないけないと改めて誓った。貧困が撲滅されるためには自分なりにできる努力を精一杯しようと決意した写真でもあった。

 

みなさんも、どんなモノや人や体験やコトや現象に価値観が大きく影響を受けたであろうか?それは何をあなたに訴えかけたのだろうか?今一度、過去の心の動きを整理してほしい。

 

 『理念実現書作成セミナー全40回』

【第1回】理念実現書の全体像

 

【第2回】なぜ理念が必要か?

 

【第3回】人間が持つ潜在力

 

【第4回】我々の役割

 

【第5回】あなたにとって真に大切なもの

 

【第6回】人類の未来

 

【第7回】幸せとは?

 

【第8回】お金とは?お金の本質について

 

【第9回】お金の哲学

 

【第10回】運とは?

 

【第11回】働く目的とは?会社の目的

 

【第12回】命とは?人生一度の解釈

 

【第13回】死とは?永遠の命と死の恐怖

 

【第14回】生きる目的

 

【第15回】人間とロボットの違い

 

【第16回】真に価値ある情報とは?

 

【第17回】なぜ人は進化すべきか?

 

【第18回】心の進化

 

【第19回】技術の進化~未来を制御

 

【第20回】技術の進化~占いに頼らない

 

【第21回】技術の進化~社長の仕事

 

【第22回】技術の進化~独自の趣味

 

【第23回】技術の進化~頭の整理と情報整理術

 

【第24回】技術の進化~アイデア発想術

 

【第25回】相互尊重の本当の意味

 

【第26回】自分を見つめる~怒りのコントロール法

 

【第27回】我とは何ぞや~本心に従う

 

【第28回】時に支配されない理念

 

【第29回】価値観を変えたもの

 

【第30回】目標設定と理念設定の違い

 

【第31回】欲の見える化・好きリスト

 

【第32回】理念の探し方

 

【第33回】理念を磨く3つの視点

 

【第34回】進化とは?本質的なニーズを満たす

 

【第35回】やりたいこと探しの罠

 

【第36回】効果的に理念を磨く

 

【第37回】理念を守る

 

【第38回】理念を行動に落とし込む

 

【第39回】理念に生きた人

 

【第40回】理念実現書を始める

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