数学が苦手な人が多いが「教材」や「教え方」に問題ありだと個人的には思っている。
世界で一番数学をわかりやすく伝える動画が早く出てきてほしい。
現在でも優れた動画がある。当時、下記のような動画があれば…と思う。
数学を学ぶメリット
数学は社会にでてからとても役に立つ。今まで実感したことをまとめてみた。
情報の一部があれば全体がわかる
たとえば全体の数がわからなくても割り戻して全体数を出せる。
ある市場規模がわからないとする。
A社のシェアが10%で売上1億ならば、市場規模は10億であることがわかる。
グラフに騙されない
ニュースや新聞のグラフでどうやって情報を脚色しているか意図がわかる。
メディアの情報を鵜呑みしなくなる。
ある数に味付けして要因を分析できる
たとえば、a/bという分数の分母と分子にcをかけ、a x c と bxcにする。
「a x c」や「b x c」がある意味を持つ時、それを分析できる。
決算分析でもよく使う。
小から大がわかる
少しのサンプル数で全体の動きが把握できる。
売上の予測ができる。マーケティング戦略にも使える。
情報をまとめてコンパクトに表現できる
ビートたけしさんが映画の撮影で因数分解的考え方を利用した趣旨のことをテレビで話していた。
計測装置が無くても距離や高さがわかる
三角関数などで星までの距離やビルの高さがわかる。
鳥の目と虫の目を持てる
微分(虫の目)で見ると、その瞬間に起きている真実が見える。
ちりも積もれば全体像がわかる
積分的考え方だ。
英語が面白くなる
虚数って何?と思ったが、英語ではimaginary numberだとわかると「虚」じゃないじゃんとなる。虚は「ウソ」の数字と高校生の時に教えられてからわけがわからなくなった。ウソなのに、なぜ、数字が有るのだ?と混乱した。
哲学が面白くなる
数学でいうところの「点」って何?と思った。
たとえば、座標軸(1,1)と言われても、「点」を書くときに、普通1ミリぐらいは鉛筆やペンの点が付く。でも、(1,1)と座標軸を書こうとすると0ミリで点を書かないといけない。
点ってそもそも何?
数学と哲学は密接に関係している。なぜなら数学は「概念」だからだ。
そして、概念と言語も深く関係している。数学を学ぶことは、ある意味、国語を強くすることにも繋がる。
綺麗なコードが書ける
プログラミング教育が普及しようとしているが、本当の意味で、きれいなプログラミングを教えられる教師は少ないと思う。ただコードを書けばいいって問題じゃない。
きれいなコードはサーバーの負担を減らし環境対策にもなる。
四則演算で最初を好きな形にできる
たとえば、1000ー351の時に、先に1000から1を引いて999にして計算をしてから、1を戻す。
最初に自分の得意な形にもっていくことはビジネスでも大切なことだ。
共通要素があれば削除して単純化してスリム化できる
最大公倍数とか、最大公約数とかも関係する。
たとえば、99a + 33b という式があったら、とりあえず、33を外に出しておいて、3a+bの部分だけ考えればよくなる。
消費メモリーをできるだけ少なく。
情報の漏れやダブりを検討できる
MECEは「重複なく・漏れなく」という意味。ビジネスでも大事。
「論理」の意味がわかる
and や orの概念は検索でも使える。
論理的な文章や話し方にも役立つ。一歩間違えると数学的屁理屈になって嫌われる可能性もあるので要注意。人は論理ではなく情の生き物。そんなことも逆に理解させてくれるのが数学。
まとめ
自分が塾の講師なら上記のような視点で情報をまとめ数学のオリジナル教科書を作ってみたい。 本当に数学が苦手な子にはいままと全く違うアプローチで数学の楽しさを教えることが大切になる。