ITツールの普及により、「先生」の役割が変わった。「先生」というものは、一般教養や道徳を教えていた記憶が残っている。
しかし、価値観の多様性が無秩序に増える中、道徳教育は昔に比べ宗教チックになってきた。学校側が教え込もうとする価値観と、生徒側の価値観に、相当なギャップが生じている。
おそらく、「それって、あなたの価値観ですよね」と、思っている生徒が増えてきた。
つまり、 「こうすべき」的な教育は、もはや時代にマッチしていない。
一般教養に関しては、世界中で、一番教え方がうまい人の講義がネット上で整理されている。しかも、無料で。学校の授業の進み方が遅すぎると感じていたり、教え方が下手だと感じている生徒も多いはずだ。
生徒は、自分の苦手なところを、自分のタイミングで、好きな時に学べるようになった。原理原則から、丁寧に、わかりやすく教えているコンテンツが勢ぞろいだ。独りよがりな教え方をする教員の存在価値は増々下がる。
さて、そうすると、「先生」が今の時代、一番身に着けるべき技能は、「コーチング」だ。先生にとって、コーチングとは、 各個人の特性を最大限に発揮できるように導く力だ。
だから、生徒への批判や、否定、価値観の押し付けは慎むべきだ。
原理原則で言えば、先生の役割とは、「それぞれの生徒が社会で活躍できるように指導すること」である。コーチングと聞くと、いかにも、「生徒をコーチする」という視点があるかもしれないが、実は、反対だ。
「コーチング」は、「先生自身の心の対話スキル」である。あなたの価値観と相いれない生徒がこれから多く表れる。先生が勉強不足かもしれないし、生徒がより柔軟なのかもしれない。
生徒のやり方を批判する前に、先生自身のコンプレックスや固定観念を、コーチングによって除去しなければいけない。
さもなければ、善意の生徒の成長の芽が、悪意の先生によって奪われてしまう。 先生という役割も、変化を要求される時代に入ってきた。 ぜひ、コーチングに関して学んでほしいと思う。
コーチングに役立つ本
- 作者: コーチ・エィ,鈴木義幸
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/08/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: 伊藤守
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2005/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 2人 クリック: 37回
- この商品を含むブログ (14件) を見る
- 作者: マーシャルゴールドスミス,マークライター,Marshall Goldsmith,Mark Reiter,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2007/10
- メディア: 単行本
- 購入: 9人 クリック: 64回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
価値観の合わない生徒との対話で疲れたあなたのための本
- 作者: チャック・スペザーノ,大空夢湧子
- 出版社/メーカー: ヴォイス
- 発売日: 1997/11/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 17人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
生徒教育に応用する人材育成術
生徒の未来を作るツール 理念実現書
自分探しで足止めしている生徒へのアドバイス法
一生使える本物の知識とは?
一般教養をバカにする生徒への指導のヒント
受験だけが全てだと考えてる生徒へのアドバイス
ミルキヅク