親のスネをかじりたくない!と、独り立ちを急ぐ人がいる。
これは、一見、謙虚だが、「コンプレックス」と、「傲慢」の裏返しだ。
一つに、「親に養育されている恥ずかしさ」からの逃避もう一つに、「親の力を借りずに、一人でやっている」という傲慢さ
よく考えてほしい。人間は一人では生きられない。親から独立できることは妄想に過ぎない。育ててもらった事実は永遠に消せない。親はいつまでも親なのだ。
あなたが親になっても、一人では生きていない。
毎日、社会の中で、様々な人と関わりあって、ある意味、お互い、スネをかじりあって、生かさせてもらっている。
「一人前」の大人なんて誰一人としていない。本当に、一人で全部できるなら、見てみたい。この世の仕組みを全部一人でできるのか?不可能だ。
この世は役割分担の果し合いによる共存共栄社会だと思っている。
一人立ちを焦る必要は、ない。上手なスネのかじり方を身につけたほうが賢明だ。そもそも、なぜ、親から、そんなに早く独立したいのか?自問自答してみよう。
多くの場合、親の「ガミガミ」からの逃避だ。
そのガミガミからの逃避であれば、それは、一人立ちとは言えない。
面倒からの回避だ。親は、どんどん衰えていく。親は子供が基本的には可愛いのだ。だから、自分事のように、ずけずけとプライバシーに入ってくる。それが嫌だと親子間で衝突が起きるが、親はいつまでも親だ。
親を大切にしない子供も、子供を大切にしない親も、幸せにはなれない。
かじれる親のスネがあるならば、上手なスネのかじり方を身につけよう。愛嬌も生きる一つの潤滑油である。
親との関係がうまくいかない時に読んで欲しい本
- 作者: チャック・スペザーノ,大空夢湧子
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ミルキヅク