買収を繰り返す会社がある。売上目標を達成するために買収を繰り返す会社もある。
目的と手段が反対になっている。
また買収は「時間を買う」という人もいる。
やりたい事が世のため人のためならば買収も肯定的に捉えられるかもしれない。
最近では事業承継の買収も盛んだ。
ところで、世界中には、多くの企業があるが、1社が全世界のすべての会社を買収したらどうなるだろう。
1社が全世界の会社を買収すると?
- 競合相手が無くなる
- 購買は自社からする
- 販売も自社員へする
- 分配も自社員へする
- 採用活動も無くなる
- お金を貸すのも、借りるのも、自社で行う
社員は、「消費者」でもあり、「生産者」でもある。 すべて、統合された時、世の中は結局は競争ではなく「役割分担」なんだと気づく。
しかし、競争が無い分、役割分担を果たさない人も増えるだろう。 惰性になり、お金が天から降ってくると勘違いしだすに違いない。
世の中が2人だったら買収とはどういう意味か?
買収(M&A)の概念は、自分以外に大勢いることが前提となっている。仮に、「世界が2人しかいなかったら」と仮定したら、買収とはどういう意味だろう。
AさんとBさんの二人がいる。AさんがBさんを買収するとはどういう意味か考えてみてほしい。
AさんがBさんを支配することだろうか?BさんにすべてをやらせてAが楽をすることだろうか?
しかし、原理原則を考えるとAも一人の人間として果たすべき役割がある。それを無視した買収は本質的には成立しない。
分社化か事業部制か
似たような議論で、分社化か事業部制かに迷う社長経営者向けに下記のブログも書いた。参考にしてほしい。
結論は、どちらも同じだ。
結局、この世は役割分担だ。1社であろうが、100社であろうが、仕事を分解していくと、最後は、一人の人間にたどり着く。分社化か事業部制かは、法的な利便性に過ぎない。本質ではない。
この世は役割分担の果し合い
世の中は、複雑に見えてシンプルだ。大事なのは、金儲けではなく、世のため、人のために尽くす行為。その尽くす対象を見つける義務が我々にあると考えている。それが食物連鎖の頂点にいる人間の責務だ。他の生命を与えてもらって生かされているこの命をどのように使うか。ここが重要なポイントだ。
この話を物語で表現した。参考までに。
世の中はシンプル
世の中はシンプルな原則で構成されているという仮説を書いた記事も参考に。
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