【最終更新日2017年1月7日】
特許は抜け穴がたくさんあり、完璧に権利を保護することは難しい。
しかし、排他的な特許を取得することは安定経営には必須だ。
排他的な力をもった特許を取得するには以下が5つの理解が必要だ。
- 製造方法、製造機械
- 同業他社情報
- 特許法の概要
- 業界周辺情報
- 将来の流れ(新商材)
中小企業で上記ができるのは、弁理士ではない。社長だ。弁理士は、著作物のプロだが、それ以外の事を知る時間と経験がない。
だから、優秀な法律事務所や弁理士を見つけるよりも、請求項を幅広くとれる日本語表現が上手な弁理士を探すのがよい。
排他的な特許を取得する右腕の弁理士の探し方
- 口コミ
- 弁理士協会
- 特許で良質な本を書いている著者、または、その弟子
- 排他的な特許を取得している会社の専属弁理士、または、その弟子
相性がよい弁理士が見つかるはずだ。
特許と人工知能
請求項を広く取る日本語技術は、人工知能がやるだろう。そのようなツールは、もう、あるかもしれない。
たとえば、丸島氏の「知的財産戦略」の中で、「転がらない鉛筆」の特許を取得するために、三角形とか四角形という表現ではなく、
「中心から周囲の点までの長さが一定ではない断面をもつ鉛筆」
という表現をして、権利化することが書いてある。将来は、キーワードを入れると、請求項が広く取れる日本語案が、自動で出てくるソフトができるはずだ。
排他的な特許を人工知能に分析させると、共通に持っている「重要な要素」が抽出されるだろう。
大企業と手を組んで共同出願する
また、中小企業は主導権を握りながらも大企業と手を結んで共同出願したほうがよい。そのこと自体が、他社の参入障壁になるからだ。
欲張ると、結局、物事は進展しない。だから、中小零細企業は大企業にはできないノウハウを徹底して磨いてほしい。
特許になる前に公開してしまう
ところで、「新規性.com」のようなものを作り、将来、ある技術が特許で囲い込まれないように、特許になり得る知的物を先に公開してしまうと良い。
特許の本来の目的は、産業の発展だ。しかし、皮肉なことに産業の発展を遅らせている要因にもなっている。
特許公開されたものは、すぐに抜け道を探られモノマネされる。狡猾な会社が多い。一方、油断している会社も多いということだ。結局、著作権業界にお金が回る世界になっている。
技術は基本的にすべて無料で公開してしまうというのが自然の摂理に合っていると個人的には考えている。なぜなら、この世は役割分担の果し合いだからだ。究極的に考えると、競争社会ではなく、共存共栄社会と捉えると、必然とそうなる。
衣食住をはじめ、各個がそれぞれ得意な分野の技術を徹底的に修練し世に貢献するというのが自然の摂理だ。
そういう世界では、そもそもノウハウを囲う必要はないのだ。
役割を見つけるためのツール
本物の特許とは
本当の特許とは、
「公開されても、まねできないもの」
そう語った岡野氏に共感した。
ミルキヅク的に言えば、理念を追求して誰にもできない一つを追及していくことだ。
排他的特許を取るためのおすすめの参考本
全体の流れは、こちらのページで学習するとよい。特に2番の「知的財産戦略」は難しい本だが、何度も読み込んでほしい。
追記
まだ読んではいないが、こちらの本も評価が高い
ミルキヅク