引き継げない要素は使わない|人脈を頼らない
「人脈が大事」だと、社交の場にたくさん出る人がいる。
昼は必ず毎日違う人とランチをする、とか、
できるだけ多くの異業種団体と交流する、とか、
そういった場で、人脈を作る事を奨励する人もいる。
しかし、本当の人脈に対しては、仕事の依頼などできないものだ。
正直、気が引ける。
人脈に対して、「何か仕事をください」ということ自身、迷惑行為にも感じる。
社長が、社交の場で仕事をどんどん取ることはあまり良いとは思えない。
プラントなどの生産設備系の会社では、トップ営業が大事な場面もあるが、多くの場合は、人脈を利用しないほうがよい。
それは、社内に引き継ぎができない特殊要素だからだ。引き継ぎできないことは、経営リスクにも繋がる。
初代の社長が無くなった途端に会社が不安定になるところが多い。
人脈づくりがうまい社長が、突然会社からいなくなったら、経営が一気に不安定になる。
人脈が多い、スーパー営業マンがいる会社も同じだ。倫理観のないスーパー営業マンが寝返ると業績は急降下する。
正々堂々の王道経営
仕事は、正々堂々行い、人脈や、コネなど、使わずに、理念に基づき、人が、「喉から手がでるほどほしい」と思うような製品づくりに励んでほしいと思う。
現在のネットワーク社会では、「口コミ」は相当の威力を持っている。
一瞬で広告される。
それが昔とは違うところだ。
本物は、一気に広まる。
「いいモノを作っただけでは売れない」という反対意見も多々あるが、よく分析してみると、「いいモノ」と主張しているそのモノが、全然良くないのだ。
「喉から手が出るくらいほしい!」という要素が一つもないのだ。
せいぜい、「いいね!」1つぐらいだ。
多くの場合、独りよがりな自画自賛が多い。カタログやチラシのうたい文句を見るだけで99%そうなっている。
顧客の心理が見えていない。
本物の商品サービスだけが光のスピードで口コミされていていく。
ピーター・ドラッカーがいう、「マーケティング」の究極は販売をしなくても売れることだ。そこを目指してほしい。
「喉から手が出るほどほしい」を実現するための参考記事
売上のための人脈づくりなどクソくらえ
いいね!が付かないクオリティー
「喉から手がでるほど欲しくなる」を実現する発想法
イノベーションを起こすための他社研究
ミルキヅク