「本当は、すごく儲かっているのでは…」そう思った、事例をご紹介したい。
あるお店で、かき氷が売られていた。メイン商材ではない。
表通りから少し奥に入ったところで、一人で経営している。
ブルーベリー、メロン、桃があったので、桃のかき氷を注文した。
昔ながらの氷を削る機械で氷をゴリゴリ
手のひらいっぱいの器の三分の一まで氷を入れたところで、手作りのシロップでアレンジした桃を入れる。
果肉が厚く、おいしそうだ。
昔ながらの機械で手動で、氷を丁寧にゴリゴリする。
氷が山状になったところで、先ほどの桃の果肉を、これでもかぐらい、器から溢れんばかりに乗せている。
「おいおい、原価大丈夫か…」と思った。
これだけ桃を乗せたら、1000円でも安いと思うくらいの量だった。
値段は、400円だと言う。
「安すぎる!」
こんな慈善事業で、よく経営できるなと思った。
亭主は、とても気さくで優しい方。多くのお客さんが、リピートする。亭主は愛されている。
亭主は、全国のおいしい食材を探して、自分で購入して、手作りする。こだわりのある人だ。笑顔を絶えない。
ふと、背伸びをした。ずっと休みなく仕事をしている。大変だ。
帰りの車で、ふと思ったが、もしも、亭主の人柄が良いからと、仕入先から、原材料を無料で分けてもらっていたら…
または、見た目が汚く、売り物にはならない、でも味はピカ一の桃を安く分けてもらっていたら…
そう仮定すると、売値400円のうち、白桃の原価が0円~40円ぐらいであれば、粗利益率が90%になる。
確かに、儲かるビジネスだ…。
ボールに入った使用済みのスプーンは、ざっと200本ぐらいはあっただろうか。
200x400円=8万
8万x300日(実働)=2400万
2400万x90%(粗利率)=2160万
一人で経営しているため、光熱費、家賃代を引いても、1500万は残っているだろう。
気さくな亭主は、実は、ポルシェやフェラーリを乗っているかもしれない…
しかし、見た目は、確実に慈善事業に見える。
そして、本当に、慈善事業でやっているのだと思う。
いつも笑顔を絶やさない亭主。ふと、お客の列が途絶えた時、体の節々が痛むのか、ふと、辛い顔をのぞかせた。
また、おいしいかき氷を食べに来よう…。
儲かるビジネスシリーズのブログ
追記
ご主人様が徳を積んだからなのか、どういう経緯かは聞いていないが、パワースポットの近くに移転した。人が集まる場所に移転した。相変わらず大勢の人でにぎわっていた。
飲食店ビジネスの基本は、おいしい料理と笑顔と顧客へのおもいやり。当たり前のことだが、これができていないお店は多い。
ミルキヅク