株式会社は利益が大事だと言われる。では、利益を残せばそれでよいのか?そこで、利益の本質について考えてみたい。
ミルキヅクの利益の定義は、相手に与えた価値から、相手からもらった価値を引いた値だ。
たとえば、世の中がAとBだけとする。
AがBに100の付加価値を提供
BがAに100の付加価値を提供
これで等価交換が成立。
利益の無い世界で経済が回っている。
次に、
AがBに110の付加価値を提供
BがAに100の付加価値を提供
110-100=10
この10という付加価値創出の差が利益だ。
会社の利益を公式で表すと
利益=Give - Take
ここで、あなたが得た利益は、相手のTake力に依存している。
Take力は、相手から見ると、Give力のことである。
つまり、上の式を移項して、
Take↑ = Give↑ - 利益↓
この式の意味がわかるだろうか。
自分の利益を増やそうと思えば、相手の購買力、つまり、相手のtake力を高めてあげることが利益の本質だ。
わかりやすく上記の公式を文字通り解説すれば、
相手のtake力を増やすために(take↑)、自分の利潤を手放し(利益↓)、相手に与えつづけることだ。(give↑)
マザーテレサはビルゲイツ以上?
上記の話しを少し極端な例だが、ビルゲイツと、マザーテレサで例えるとわかりやすい。
ビルゲイツは、現実に7兆円資産を持っている(2015年~2016年)
一方、マザーテレサは、現実にお金はそれほど持っていないが、ひと声、世界に呼びかければ、ビルゲイツの資産以上のお金が集まるだろう。それは、takeを取らずに、give↑し続けているからだ。
マザーテレサの動きで、購買者の購買力が実質的に増えるわけではないが、見えない精神的な購買力が増えている。
いわば、お金が無くても、誠心誠意マザーテレサのために体を動かしてくれるということだ。この体を動かすこと自体、付加価値行為であって、言い換えれば、お金というわけだ。
無償の労働ともいえる。
一般的な「利益」の考え方
売上から、原価を引いて、販管費を引いて残ったモノが利益という、損益計算表のように考えていると、利益の本質は見えてこない。
一般的に、利益の意味は次のように捉えている社長が多い。
- 次なる投資のため
- もしもの時に備えるため
中には、単純に社長が儲けるためのものと捉えている会社もある。利益の本質を捉えブレナイ軸で会社経営を行ってほしい。
利益に関する参考記事
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