ビジネスにおける「成長」と「安定」は、なぜ大事?
ビジネスでは、経営が常に「安定」し、毎年「成長」していくことが大事だ。
この安定と、成長は、従業員一同の生活の安定と向上にも繋がる。
つまり、毎月必ず給与が支払われ、それが毎年上がっていくことだ。
「成長」と「安定」とは具体的に何?
安定と成長を実現する具体的なものは、粗利益だ。
ランチェスターの竹田陽一先生は次のように喝破する。
会社は粗利益で生きている
では、粗利益を増やすには何をすればよいか?それには、粗利益の公式を分解すればよい。
粗利益の公式
粗利益=売上ー原価
粗利益を増やすには、売上↑ ー 原価↓ をすることだ。
売上を伸ばし、原価を下げる。
では、売上を伸ばすには?
売上を伸ばす手の打ちどころは?
売上=値段x数量であるので、
売上を伸ばすには、値段や数量を増やす施策をとればよい。
ざっくりまとめると、以下の通りだ
多くの社長が「成長」という概念を誤解している
さて、多くの経営者や社長は、経営の「安定」と「成長」を概念を別々のモノとして捉えている。
つまり、『安定』とは、先ほどの粗利益の公式が永続的に繰り返されること。『成長』とは、売上↑の要素を常に右上がりに伸ばして行くことだと考えている。
そして、それぞれの対策を口頭や経営計画書で指示している。
が、それでは経営は「安定」は実現しない。
年によって、売上が大きくばらつくと、揺れやすい船で経営をしているようなものだ。
大事なのは、「安定政策」
『成長』の本質は、安定政策の積み重ねによって実現する。
逆に言えば、安定政策なき、成長政策は、脆い。
「成長」というジャンルの手の打ち方を考える必要はない。
たとえば、成長を続けているソフトバンクが何に手を付けているかじっくり観察してほしい。
- 携帯事業
- インターネット事業
- 電気事業
- ロボット事業
- ICチップ事業
最近、電気事業にも手を出しているが、すべて、「安定事業」だ。
製品サービスを使っても、使わなくても、定期的に支払いが発生する対象物に力を注いでいる。その事業を見つけ、参入し、戦力を集中することで、事業が成長しているだ。
一方で、多くの社長が、会社の売り上げを伸ばす切り口を、何となく漠然と考えるので、(典型的な言葉が、「何かいいアイデアはないか?」だ)事業が安定しない。
仮に、一発当てられる社長もいる。
すると、従業を増やして事業を拡大する。
しかし、ほどなく、事業が衰退し、従業員の固定費が大きくなると、経営がいよいよ苦しくなる。
運が悪いと、倒産や、自殺などする。
社長や経営者は、まず、「安定政策」の事を強く意識してビジネスに取り組んでもらいたい。
世の中は安定商品で溢れている。
あなたが買う商品を振り返ってほしい。繰り返し購入し続けているものはないだろうか?
「安定収益」を見つける2つの切り口
顕在ニーズ
現に困っているのに、よい製品やサービスがない生活シーンをじっくり想定してほしい
潜在ニーズ
今は、気づいていないが、これがあったら、当たり前のように使い続けると推定できるモノを研究してほしい
安定収益の課金方法は様々
ライセンス、定期補修、定期券、従量制、定額制いろいろある。
電気代、水道代、通信代、メンテナンス代など身の回りにある課金方法をよく研究してほしい。
以上、まとめると以下のようになる。
「成長」は、いくつもの「安定政策」の上に成り立っている
安定収益の参考本
安定政策を重視した簡単な経営計画書
ミルキヅク