知的労働社会で重宝される能力とは?
英会話や、資格など、自分の能力を高め、よい年収をもらおうと考える人は多い。
一人一人の能力向上は良いことだが、これから重宝されるビジネスマンの能力はコーディネート力だ。
コーディネートという言葉は、単に、「くっつけた」というイメージであるが、もう少し踏み込んで、融合させるという意味で、シナジー力と呼びたい。
コーディネートという言葉は、ファッションでよく聞くが、多業種で「コーディネート」が行われている。
- 人材派遣も、
- M&Aも、
- ビジネスマッチングも、
コーディネートの一種だ。
ただ単に、「AとBを繋げる」だけでは、ただの繋げ屋だ。
重宝される能力は、1+1=3を作り出す力である。
それには、イマジネーション、クリエーション、感性などが大事だ。
シナジー力を得るためにすべきこと:大量のインプット
シナジー力を得るために、まず、幅広い情報をインプットしてほしい。
知識がないと、情報を結合させる化学反応すら起きない。できるだけ多く広範囲の情報を見分、体験すると良い。
大きな本屋で様々な本をペラペラ読んでみるのもよい。
いろいろなところに出かけるのもよい。
様々な業種の人の話を聞くのもよい。
タイプの違うバイトを経験してみてもよい。
東京ビックサイトで行われる各種展示会に参加するのもよい。
多読で、好奇心が豊富なことが、コーディネーターの必要条件だ。
情報媒体の種類は重要か?
インプットの初期では、情報の質を意識する必要はない。
あらゆるモノを体感するなかで、がらくた情報と良質なモノが仕分けされていく。
ある程度、自分の引出や体系ができた時に、質の高いモノに絞っていけばよい。
量をこなせば、質は磨かれていく。
インプットと同時に、アンテナを立てることも大事だ。
アンテナが立っていないと、情報は、すり抜ける。
アンテナを立てるために必要なこと
アンテナとは、情報を掴みとる網のことであり、それは、あなたの「理念」が基盤となっている。
理念とは、あなたの生き方であり、理念が決まると、その軸を強化する情報が力強く集まってくる。
理念なきところに、アンテナは立たない。
アンテナが立つほど、五感が鋭くなるので、多くの大事な情報を見逃さない。
理念を見つけるツール
柔軟発想を当たり前に
シナジー力を得るために、インプットの量を増やし、アンテナを立てた。
次は、常識を一旦すべて外すことだ。
アインシュタインは次のように言った。
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクション
「固定観念」や「既成概念」に捉われるとシナジーは起きない。
また、人の批判を真に受けてはダメだ。
人は、善意でも、悪意でも、あなたの柔軟発想や突拍子もないコーディネートに、「そんなの無理」と言う。
しかし、世の中に存在する多くのモノが、「そんなの無理」から始まっている。
技術だけでなく、コーディネートでも同じことが言える。批判が多いほど、逆にチャンスとも思ってほしい。常識の裏に、秘密の扉が隠されていることは多々ある。
「そんなの無理」という言葉すら、心地よく聞こえる心構えでいてもらいたい。
常識に捉われない柔軟発想をするための参考本
頭を柔らかくする参考図書を3つご紹介したい。
コーディネーターに「良いアイデア」はいらない
ところで、コーディネータは、必ずしも、自らが良いアイデアを発想する必要はない。
むしろ、「すでに世に存在する良いと思うアイデア」をコーディネートして、より良いものを生み出すことが重要だ。
蛇足だが、日本に、五大商社がある。三菱、三井、住商、伊藤忠、丸紅。
彼ら商社マンは、実力も高く、それぞれが上記のシナジー力を持っている。
ところで、この五大商社同士をコーディネートする会社があるとしたら、どんなことをしているだろうか?
ビジネスのヒントとしてもらいたい。
コーディネーターを助けるツール
コーディネートに必要なツールはネット上に山ほど転がっている。
コーディネーターは、アイデアもいらない。お金もいらない。
あなたのコーディネート力に共感が得られれば、アイデアもお金も集まる時代になった。
株式会社A(アイデア)
クラウドワークスなど(ヒトモノカネ)
クラウドソース(全般的)
コーディネート力は、言い換えれば、アントレプレナーシップ(起業家精神)とも近い。
人工知能が発達して、人間の仕事がロボットに代用されても、このシナジー力は重宝され続ける。
なぜなら、ロボットは人間よりも賢く考えることができるかもしれないが、人を巻き込んで行動することが、今のところできないからだ。
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