なぜ、それでビジネスが成り立つの?という仕組みがたくさんある。
世の策略家は、本当に頭がいい。
策略家の真の狙いをご紹介したい。
時間指定サービス
たとえば、「時間指定」というサービス
道が狭く、渋滞が多発する日本で、よく時間指定なるサービスができるなと疑問に思う人も多いと思う。
顧客目線では、希望する時間に届けてもらえるのは、とてもありがたい。
では、運送会社は大変か?実は、運送会社にもメリットが大きい。
集配する拠点がヤマトのように、細かく設定されている時には、むしろ、時間配達の方が都合がよい。
大きな理由は次の3つ
- 荷台スペースが限られている中、1回で持ち運ぶべき荷物がわかる。
- 荷受者が在宅している可能性が高いので、1回で配達が完了する。
- 荷台での荷物の置き方を工夫できる。(探す時間、取り出す時間の短縮)
時間指定という情報がないと、どの荷物を、いつ積んで運べばよいか不明だ。
時間指定サービスと同じように気づくと、「なるほどー」と唸るビジネスの仕組みがたくさんある。
0円戦略
0円戦略は明らかにうさんくさい。これは、シェアを広げる作戦だがかならず別のところに儲けがある。
0円戦略で集客できる顧客に対してモノやサービスを売りたい企業の広告費が主な狙いだ。
無料でお試しというやつだ。
街の電気屋の戦法:電球1つから500円でお取り替えして、掃除も手伝います戦法。
この戦法は、依頼者の家に潜り込んで、その家にある電化製品情報を掃除しながら詳細に把握することが狙いだ。
それによって、カスタマイズされた商品提案がしやすくなるということだ。
購買者を利する代理人の役割を街の電気屋が果たすことができるのだ。
送料無料戦法
実は、送料無料に見えて、商品代で十分カバーされている場合が多い。
BtoCでは運賃代は高く感じるが、BtoBでは会社間の特割がある。
この特割の効果は大きい。この余剰利益を使ってできるのが、送料無料戦法だ。
利益はでなくても、まずは、認知度を高めることができる。商品は、使ってもらわなければ、その良さがわからない。
スイーツ店で、お茶を無料で配る戦法
この戦法は、「返報性の心理」を応用している。「何か買わないと失礼かな…」という気持ちを利用している。お茶で店内に顧客を引き入れる作戦でもある。
他店よりも安くします戦法
他店よりも安くしますの心理は、実は競争を緩和する。
なぜなら、必ず競合他社に値段を下げられることを知っているので、必要以上に値段を下げないからだ。
適正価格が保たれるというわけだ。
まとめ
策略家は狡猾だ。
もちろん、原点は、「お客様のため」にという純粋な気持ちだろうが、ビジネスが成り立つためには、お互いにwin-winになる仕組みが間違いなく潜んでいる。
ミルキヅク