営業メールは読まれない
みなさんのところにも、
毎日膨大の商売メールが届いていることだろう。
世の中の大半の情報は、何かを売るための企業の広告なので、営業メールはやもえない。
認知無くして商品は売れないわけだから、セールスレターを出すが、そのほとんど、読まれることなく、捨てられていく。
Gmailの振り分けタグをつかって、販促メールが、すべて「プロモーション」に行かせる設定ができる。非常に楽だ。
以上は、情報の受け手の話しだが、本題の情報の発信側からの話をしたい。
『宛名』ってどう管理すればいいの?
営業メールを普段出さない会社や営業マンが、いざ、そのような手法で営業する時、顧客リストの「宛名」の使い方に気を使うはずだ。
間違えては大変。信頼を失う。
しかし、一方で、時と共に情報は常に変化する。
たとえば、
- 肩書変更
- 部署移動
- 退職
- 死亡
- 結婚による名前変更
などで、せっかくデータ登録しても変わってしまう。
いちいち、データ確認などできない。
最近は、sansanのように、名刺管理サービスがある。自動認識と手打ちでかなり精密なデータだ。
しかし、
「情報が変更した瞬間にデータが自動更新されない」ので、信頼を失う可能性はある。
まして、名刺管理ソフトを自社で活用する場合やアウトソースして、手打ちで入力代行してもらっている場合、苗字や名前の打ち間違えは致命的だ。
では、宛名はどうすればよいか?
答えは、宛名をメールにつけないことだ。
私は固定観念や社会通念にとらわれている。
「こうすべき論」にマインドコントールされているので、簡単な事に気づかなかったり、勇気を持ってやることができなかったりする。
「宛名を無くしたら失礼だろ!」と、上司の声が聞こえてきそうだ。
それが、固定観念だ。
ここから、抜け出せない人は大勢いる。
宛名のないダイレクトメールやセールスメールを貰うとわかるが、ほとんどイラっとすることはない。
まれに、プライドが高すぎる人は、失礼な会社だ!と思うかもしれない。
しかし、ある意味、名前を間違えるより、営業メールを出している時点で失礼な行為ともいえる。だから法律のオプト規制もある。
宛名がなくても大丈夫なの?
さて、「宛名を書かない」ということだが、宛名の変わりに、次のお決まりフレーズを入れてほしい。
「定型挨拶」 + 「差出人の名前」だ。
たとえば、「定型挨拶文」とは、
- お世話になっております。
- こんにちは。
といった、ラフなものだ。
堅苦しい表記は、やめた方がよい。
また、
「差出人の名前」は、不変だ。発信者が明確にわかっている情報のため、いつでもデフォルトで差し込みできる。
以上まとめると、こんな感じ。
こんにちは。
●●の、xxです。
シンプルすぎる。これでいいのだ。
「●●の、xx」部分を、自社のホームページにハイパーリンクさせておくと良い。
リンク先のページで、あなたの笑った顔写真があるとなお良いし、会社のHPは、信頼あるデザインにしておくと良い。
セールスメールの文章長すぎ!
ところで、昔からそうだが、セールスメールの文書は長い。
体裁をどれだけ綺麗に整えても、どれだけ見やすい文章にしても、量が多いのはだめだ。
おそらく、メール検索での想起を狙っているのかもしれないが…。
欲張り過ぎだ。
基本的に、次に2つで充分。
1.何を売りたいのかの1つのキラーフレーズ
2.それをわかりやすく説明する動画かイラスト
受信者にスクロールさせるようでは、長すぎる。ジャンクメールだ。
ますます情報が溢れ、せわしい世の中になる。シンプルが一番。
ただのシンプルではない。意図的に、考え抜いて出来上がった、シンプルさだ。
たとえシンプルでも、心にグサッと刺されば良いのだ。
そもそも、セールスメールにマッチした情報を探している人に到達すれば、かなりの確率で問い合わせが来る。
これは、間違いない。
ビジネスメールとは、本来そういったものだ。欲張らない方がよい。
問い合わせ項目多すぎ!
さて、宛名がいらないとなれば、必要なのは、メールアドレスだけだ。
しかし、いまだに、多くの会社のホームページの「お問い合わせ」の入力項目は、多すぎる。
営業リストを作るためか知らないが、顧客目線が抜けている。
- 氏名
- 会社名
- 部署
- 住所
- 電話番号
すべて商品サービスを提供するまでは、必要のない項目ばかりだ。本来は、メールアドレスだけ十分。
顧客リストすらいらなくなる
そう遠くない将来、メールアドレスすら入手する必要がないマーケティング手法に変わってくる。
いわゆる、コンテンツマーケティングだが、その手法も、最終的に行きつくところは、商品サービスの質だ。
商品サービスをピカピカに磨いて圧倒的に差別化させたら、後は、SNSによるネットワーク構築が大切になる。
オプトイン規制がある以上、営業メールの規制もさらに厳しくなることが予想される。
そもそも、BtoCにおいて、顧客リストを管理する必要のないマーケティングが最強だ。
ミルキヅク