「かっこいい」という、「かっこ悪さ」があり、「かっこ悪い」という、「かっこよさ」がある。
「頭がいい」のに、要領が悪かったり、「要領が悪い」のに、「かしこい人」もいる。
「面白い」のに、なんだか、「つまらなく」感じたり、「つまらない」のに、どこか面白かったりすることもある。
「バカ」と言われ続けた「天才」もいれば、「天才」に見える、「バカ」もいる。
「生意気」は、「可愛さ」でもあり、「可愛さ」は、「生意気」にも見える。
「謙遜しすぎる」という「無礼」があり、あえて、「無礼」を装う謙遜流儀もある。
価値観は、相対的だ。価値観は、見ている方向から変わる。価値観は、立ち位置からも変わる。価値観は、十面相のように姿かたちを変える。
心を柔軟にして物事を見ることは大事だ。
一方的な価値の押し付けは、衝突に繋がる。
強く信じることを、「信念」と言ったりするが、時として、独りよがりな信念は、和を破壊する。
我々は、いつのまにか、常識を身に着け、固定観念にとらわれていく。
「常識」という「非常識」があり、「非常識」という「常識」がある。
常識も、時代で変わる。
「物事は、こうでなければいけない」という強い思考に捉われると、今のように価値観が多様化し、すぐ変わってしまう時代では、あまりにも息苦しいはずだ。
自分とは反対にある価値観を、別の角度から見る練習をしてみよう。
そこに面白さがある。
あなたを柔軟発想人に変えていくだろう。
ミルキヅク