【最終更新日2017年5月8日】
日本では、「浪人」は負け組というイメージがある。
しかし、アメリカではそのような感覚はない。
各自のペースで人生を組み立てている。
青春を返してくれと思わないために
高校時代は青春だ。
勉強に忙殺されすぎるのもよくない。大学生になったらバラ色の人生が待っていると思っている学生も多いが、それはない。
社会人から本当の勉強が始めるのだ。
それは、まぎれもなく0からのスタートだ。
小学生のレベルすらできなければ、そこから復習が始り、技術を深めていく。
学生時代の内容はお遊びにすぎない。
むしろ、大学に行って遊ぶと決めているなら、高校時代を緩く捉えた方がよい。
大学受験のための勉強ではなく、社会でも役に立つ本質的な学習の下準備をするとよい。それは、決して受験勉強のことではない。
また、ゆるされるのであれば、様々なバイトを経験して労働の雰囲気や人間関係を知っておくことも大事だ。
稼いだお金で株をやるのも面白いだろう。
受験勉強は、要は、要領だ。
要領が良い生徒が有名大学に合格していく。しかし、社会に出て活躍する人は、地頭が良く感性が豊かな人だ。
学生時代には受験勉強より感性を磨け
これからは、感性の時代だ。
受験勉強は感性を磨かない。
感性を鍛えるには、5感が躍動する体験をいろいろすることだ。
たくさん本を読み、恋愛をし、友達と遊ぶ。
時には、一人で研究に四六時中没頭する。
何も考えずに、ひたすら日本中を冒険し、風景を眺める。
また、様々な業種で働きお金を稼ぐむずかしさを体感する。
本を書くのも良いだろう。
好きな人、尊敬する人に会いに行くのもいいだろう。
五感をフルで使ってほしい。
資金力がある家庭は、早い時期から海外留学を経験させてみるのもよいだろう。
受験では、テクニック論より、各教科の応用が効くための原理原則を学んでほしい。
そういった参考本は、ごくわずかしかない。
一浪、二浪という言葉はやめよう
日本では、一浪や二浪という言葉に良い印象はない。
浪人は失敗と思っている。後から振り返れば、大した問題ではないのに、受験生は、大学受験が全てだと思っている。
しかし、人生で、大学受験は3%以下の影響力もない。
浪人生は、家族に迷惑をかけたという申し訳なさと戦いならが、毎日締め付けられるような思いで過ごしている。
塾の授業は難しい。1年後ですら、やさしく感じられない。
時間だけがすぎ、焦燥感や喪失感や絶望感が襲ってくる。
大半の生徒が、純粋に学問のすばらしさを楽しんでいない。
受験という柵があるので仕方ないが、受験など大した問題ではない。
むしろ、受験のために一度しかない人生の青春時代を奪われたことが大問題だ。
青春を投げ捨て受験に魂を売った社会人が集まる労働社会に、味気や色気や面白みや深みがでるわけがない。
まず、社会全体のイメージを変えるために、浪人という言葉を止めた方がよい。
高校3年間は青春を満喫するには短すぎる
睡眠時間をしっかりとり、部活動まで充実して文武両道させようと思えば、どうしても3年では時間が足りない。
要領が良い人の方が少ない。
高校時代にいい思い出が残っている人は少ない。
日本の高校生は、忙しすぎる。ゆとり教育の話をしているのではない。カリキュラムを再度見直すと良い。
たとえば、講演会依頼のサイトで、さまざま有名人がいるが、週に1度はそういった人たちの話しを聞く授業があってもよいはずだ。
また、有名人でなくても、全国で活躍している社会人の講師の話を聞ける授業を組み込んでも良いだろう。
週に1度は各業界の会社見学をカリキュラムとして導入してもよいだろう。
16歳~18歳という甘酸っぱい大事な時期を渋くて苦い「受験」のイメージしか残らない人生で終わらせるのは、あまりにも、もったいない
高校生活の自由度を高めていきたい。
ミルキヅク