ジャックウェルチの本「ウィニング勝利の経営」で自問自答したこと

ジャックウェルチのウィニング 勝利の経営は良本である。

 

本の中に5つの戦略質問があるが、独自にアレンジしてみた。 

 

 

5つの戦略質問 シート1

競技場は今どんな状況か?

 

本の中では、競争相手、マーケットシェアー、事業の特性、顧客についての問いがある。

 

ミルキヅク的には、「理念」が定まれば、後は命尽きるまでやりきるだけだ。

 

たとえ、競争相手やシャア率を知らなくても、「工夫しながら常に顧客目線でやり続ける」という態度に変わりはない。

 

競争相手の製品が顧客目線で作られていない時はその対抗商品を作っても意味がない。

 

往々にして、競争相手の製品は、業界の固定観念で凝り固められていることが多い。

 

「xxとは、xxいうものだ」という常識や既成概念に捉われているという意味だ。

 

 

また、シェア率に関しては、ランチェスターの法則で「勝者の戦略」、「敗者の戦略」の違いはあるが、戦略の違いばかりに目が行くと顧客目線を忘れがちになる。

 

この問いを強いて言い換えるならば、「競技場」に入る前に、どの競技場に入るかを熟考しなければいけない。

 

ここで8割御~9割以上の成果の差がでる。

 

ビジネスチックに問うならば、「お金はどこに落ちているか」とか、「お金はどこにたくさん流れているか?」だ。ソフトバンクの孫社長は、常にこのお金が大きく動き、安定して収益が得られるところを狙っている。イーロン・マスクも、金融業界を狙ってペイパルを実現した。

 

同じ努力をしても、お金が回っていないところに成果はでない。

 

 

 

 

5つの戦略質問 シート2

競争相手は何を考えているだろう

 

正直なところ、競争相手の考えを知ることは限りなく難しいというのがミルキヅクの考えだ。

 

もちろん、カタログやウェブサイトや人の話しから高い確率で推測することはできるが、一人の人間が企んでいる構想は、他者にしゃべらない限り絶対にその人にしかわからない。

 

表面上に見えている背後にある企みは、見えずらい。

 

したがって、あまり競争相手の企みを調査することに時間を注がなくてよいだろう。 

 

それより、「顧客は何を望むか」を熟考したほうがよい。

 

また次のような質問があるが、それに付け加えて、 

過去一年のあいだに、競争相手はゲームの性格を変えるようなことをしたか?

 

  1. そのゲームの性格を変えるアイデアをどのように思いついたか?
  2. どういうポジションの人が発想したか?
  3. その思いついたアイデアはどのように決議を通ったか?

 

を研究することも大事だ。

 

 案外、社内マーケティング(根回し)の失敗で物事が前に進まないことは多い。

 

 

 

5つの戦略質問 シート3

あなたは何をしているんだ?

特に言及することはない。

 

 

 

 

5つの戦略質問 シート4

曲がり角の向こうには何がある?

将来、もっとも恐れていることは何か?

 

クリステンセンの破壊的イノベーションが、同業他社や業界外から起きた時に、「もうだめかもしれない」と思う場面に出くわすことは多々ある。

 

それらの発生を恐れても仕方がない。

 

破壊的イノベーションを起こそうとしている、ある人の企み事は水面下で進むのでその情報を掴むのは難しい。それを恐れること自体、時間の無駄だ。

 

自分の理念に基づく製品サービスが常に顧客目線であれば、恐れは必要ない。

 

ネット通販のアマゾンが目下実証しているところだ。

 

顧客は常に正しい by アマゾン

 

戦略が失敗して倒産しようが、理念の炎が燃え続ける限り、また1からやればよいだけだ。失敗を経験すると人は強くなる。

 

人は油断したり、決断ミスをしたりするものだ。

 

それらは、生きているという事実を厳粛に受け止めた場合、それほど大した問題ではない。

 

それよりも、世のため人のために何ができるかを考え続け、実行し続ける姿が大切だ。

 

 

1兆円企業の経営者は、1兆円無くなることを恐れるかもしれないが、この世は諸行無常であり盛者必衰だ。お金や歴史や伝統に捉われた瞬間に衰退がはじまる。

 

当然、会社が倒産すれば従業員が失業する。しかし、同時にさらに高尚な経営者の元に人が集まるだけの話しだ。万物は流転する。

 

「従業員を守らなければ」という尊い想いが、逆に、経営判断を誤らせることもある。

 

 

常に顧客目線を忘れてはいけない。それが、結果、従業員を守っていくことになる。

 

 

 

 

5つの戦略質問 シート5

勝利するための一手は?

 

「勝利」という概念は個人的には違和感を覚える。

 

自然界の厳粛な法則に、勝ちや負けも無いのだ。

 

人体の絶妙な働き、や自然界の共存関係を観察すると、

 

「業界の姿を変えるには何ができるか?」

 

という視野で問う以上に、世のために人のために自分たちがどう貢献できるかを自問自答し、実行に移すと良い。

 

ある現象をもって、「勝者」「敗者」と区分けされているが、そもそも自然界にそんな概念はない。

 

強いて言えば、勝者は敗者も救い上げて皆がより良く暮らせる社会づくりをするのが理想だ。

 

以上、成果を出したジャックウェルチの5つの戦略を自問自答しながら、自分で疑問符が付いた問いを解釈しなおした記事をご紹介した。

 

 

the application of Jack Welch 5strategy questions




 

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