理想の生き方~社長・経営者の苦悩と自然の摂理に従って生きる女性の力強さ~

ある一人の女性がいる。

 

普段から目立たない服を着ているが、笑顔が素敵な白髪の女性だ。

 

彼女の生き方は素晴らしい。

 

茶道、華道、着付けなど、人に十分教える力があるのに、それをしない。

 

「道」を理解した生き方をしている。

 

また、彼女は京都を知り尽くしている。海外から重鎮を呼んで接待しても期待に応えてくれる。雑誌やメディアでは紹介されない、京都の魅力を紹介できる人だ。

 

なのに、観光案内のプロの資格はとらない。

 

そういったスキルがあれば、かなり高い年収を獲得できるがそれをしない。

 

「謙遜」よりも奥深い、彼女の生き方がそこにある。

 

笑顔が素敵で、物事を正直に言う凛とした態度に、古き良き女性像が垣間見れる。

 

彼女は、どこにでもいそうな着飾らない女性だ。

 

しかし、徳の高さは一目瞭然。

 

普段はお話する機会がなかったが、先週ゆっくりとお話を伺うことができた。

 

彼女は「お金儲け」の大切さを良く理解している反面、「生き方」を重視する。

 

自分が提供した高度なスキルに対してもお金は取らない。

 

ひたすら、世のため、人のために尽くす生き方をしている。ただただ、頭が下がるばかりだ。

 

「黒子」という言い方は失礼だが、まさしく自然の摂理に従った生き方をしている。

 

前回のブログで、お金儲けと環境破壊の記事を書いた。

 

特に経営者に高い倫理観が無いと、環境破壊を引き起こすことを書いた。

 

mirukizuku.hatenablog.jp

 

 

中小企業のオーナー経営者は従業員を養う重責を背負っている。

 

雇われ社長とは重圧が一味違う。個人でも連帯保証している社長はまだまだ多い。

常に首を洗って待っている状態だ。枕を高くして寝られるわけがない。

 

だから、きれいごとなど耳に入らないし、言ってられない。

 

本心は、高い倫理観を持ってやりたくても、やれない状況に何度もブチあたる。

 

誰しもがそんな高潔ではない。

  

良心の呵責、善悪の判断、環境破壊と、従業員の生活を天秤にかけた時、猛烈なジレンマの中で悩む。

 

社長全員が戦略家で、従業員一同の努力と汗が報われる方針や施策を遂行できればよいが、そんな知恵も知識も経験もない社長が大勢いる。

 

「情熱」一つで、手さぐりで経験を積み重ね社長業を遂行する。

 

そして、多くの失敗を通して大切なモノに気づく。

 

社長業を引退するころになって、ようやく罪滅ぼしとして、先に紹介した素敵な彼女のような善良な生き方で、禊(みそぎ)を始める人も少なくない。

 

生きることに、必要以上に「お金」が関与すると、息苦しい世の中になる。

 

 

秋も深まってきた。

 

真っ赤に染まる紅葉を見ながら、時には、お茶でもゆっくり飲みながら、生き方を振り返ってみてはいかがだろうか。

 

 

 

Autumn leaf

by Stuart Barr on Flickr

 

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