受験で毎日がストレスいっぱいな受験生の皆さん。
大学に合格すれば幸せな人生が待っていると勘違いしている受験生の皆さん。
毎日の授業についていけなくなった受験生のみなさん。
「なぜこんなウザい勉強をしなければいけないんだ!」
「こんなことして役に立つのか?」
そんな心の叫び、よく理解できる。
一度しかない青春時代を充実して送るために、各科目が楽しくなる参考本や考え方をご紹介したい。
すべて実社会に出てから読んだモノで、学生の時に読んでおきたかったと思ったものだ。少しでも参考になれば幸いだ。
国語について
国語が苦手な受験生は多い。
同じ日本語なのに、受験の国語は外国語のように感じる。
漢字力や語彙力が無いからか?
ただ単に、読解力がないからか?
受験の国語問題を読み始めると、「こいつ何言っているかわけがわからない!」
選択肢問題になると、「なぜ著者の気持ちを問題作成者がわかるのだ!」など心の叫びが聞こえてくる。
国語力を鍛えるには次の2つがポイントだ。
- 良質なベストセラー・ロングセラーを読む
- 文章を自分で書いてみる
1.良質なベストセラー・ロングセラーを読む
アマゾンで自分が好きなジャンルのベストセラーを読んでほしい。
日本語ってすばらしい!と感じたらしめたものだ。
自分にもこんな文章が書きたい!と思うようになってくるころから、国語力の成績は伸びていく傾向を示す。
ベストセラーは無数にあるが、個人的に3点紹介したい。
2.文章を自分で書いてみる
誰でも本は書ける。
そして、本を書く人は、突然文章を書きだしたりはしない。
構成をずっと考えている。そして、まとめてから文章を書き始める人が多い。
ある出版社の編集者は、依頼した原稿が全然進んでいない作者を心配した。
作者は何か月たっても、散歩ばかりしている。
ある日、作者は言った。「完成した。」
その後、1冊の本ができるまでの時間はわずかであった。
この、文章を構成する力が国語力だ。
受験で出題される文章も、作者が綿密に考えて作られたものが多い。
文章は、「何となく」は書かれていない。
綿密な意図を持って書かれている。
だから、その「綿密な意図」とはどういうものかを理解できれば、国語力も飛躍的にアップする。
なぜなら、文章を書いた著者の気持ちが、手に取るようにわかるからだ。それはつまり、読解力の向上を意味する。
あなたも、文章を「緻密な意図」を持って書けるようになってくるころから国語力が上がっていることに気づくだろう。
この時点で、読んだベストセラーを読み返すと、日本語表現のすばらしさを再認識するだろう。
さらに理解がすすみ、作者の意図が理解でき、それにより相乗効果で自分の国語力も連動して強化されていく。
「綿密な意図」を理解する文章構成の参考本
受験のテクニックとしての国語の参考書
テクニック論で国語が苦手だという受験生は一読するとよい参考書。
本当にわかりやすい参考書だ。高校時代に読みたかった。
数学について
数学は大の苦手だったが、本来は楽しい科目だ。
高校時代の数学の先生が怖くて、ビクビクしながら数学を勉強した。
詰め込み式ではなく、公式の根本や、現実社会で活用されているシーンや、数学の本当の面白さを授業を聞きたいと思っていた。
アメリカに留学し、数学を1からやり直した。先生はインド人でとてもやさしかった。数学が面白く感じられた。
数学は「考える教科」で、英語は「暗記する教科」とよく言われが、受験においては逆である。
受験のための数学は、手っ取り早く答えを見て、そのやり方をたくさん覚えることが大事だ。
その後、その「やり方」を整理して、どうしてそういうやり方をするのかに多くの時間を注いで考えると良い。
そういった根本的なことが書いてある参考書は少ない。正直探し切れていない。
数学に限らず、原点や根本に立ち返って理解することはとても重要だ。
応用も利く。受験でどんな問題がでても怖いものなしだ。
問題作成者は、本質を理解しているため、毎年良質な問題が形を変えて作成できるのだ。受験生はそのことを良く理解して学習すると良い。
そういった意味で、下記ブログはとても参考になる。
【特別講義】数学が得意になる勉強法!数学が苦手な小中高校生必見
このブログに書いてある、「何が嬉しいのかシリーズ」の書籍の出版が待たれる。 (2017年1月7日現在)
数学が面白くなる参考本
評価が高く良本だ。
最新版 佐々木隆宏の 数学の発想力が面白いほど身につく本 (数学が面白いほどわかるシリーズ)
とても参考になる。
学校の教科書だけでは、なぜそうなるの?と思うところを良く解説してある。
一方遠山先生の本は受験生には少し難しかもしれないが、根本を理解するのに役にたつ。このような文章を読むにも国語力がいる。数学は、ある意味、国語力でもある。
蛇足だが、数学の問題の意味がわからないという受験生も多い。
その場合は次の2つを押さえると良い。
- 数学の用語は英語の直訳のため言葉自体に深い意味はない。
- 教科書の目次を何度も見て、自分がどの項目を勉強しているか理解しながら取り組む。こちらの算数・数学内容系統一覧表も参考になる。
数学の教科書の目次を地図のように体系的に把握していることが重要だ。
たとえば、「実数」や「虚数」という概念も、日本語で読むと意味不明だ。
関数という言葉も、まったく意味不明だ。
それを、虚数という日本語から、虚とはどういうことなのか?と考えても時間の無駄だ。強いて言えば、英語の元訳を見ると良い。
「虚」は、うそという意味の数字ではなく、imaginaryだ。想像上のという意味なので、概念的に存在している数字ということになる。
そういった、直訳に捉われることなく、数学的な「概念」を理解すると良い。
数学は哲学
数学は哲学でもある。高校時代はかなり余計なことを考えた。
たとえば、点と線という概念があるが、「点」一つとっても、点は鉛筆やボールペンで表現すると0.1ミリぐらいの点になるが、なぜこの0.1ミリとか0.2ミリで表現できる点が、x軸3 y軸3という厚みを持たない座標軸に表現できるのだろうと意味不明な事を考えてしまった。
点を表面的なイメージで捉えようとすると混乱する。
点は概念的なモノであるという説明がどこにも載っていない。
多くの数学嫌いが増えないために、こういったことも丁寧に教えるとよいのだろう。
逆に数学の哲学的な意味が理解できると、面白くなってくるのだ。
この世の仕組みは目には見えない数学の公式で動いている部分が多々ある。
数学は本来楽しいモノだ。
ピタゴラス言うところの、「万物は数である」と表現されるくらいだから。
英語について
はっきり言おう。
受験英語は実社会では使えない。英語書類の処理だけなら大丈夫だが。
自我が芽生える9歳以降の英語学習では手遅れだ。
心の底から英語を理解する力が失われるからだ。
大人になってから英語を勉強しても、日本語のようには使いこなせない。
日本語のようにという意味は、「心のそこから使用している言語の意味や感覚を理解して」という意味だ。
例え流暢に英語が話せても、「言葉が浮いたような感覚」がする。
とてもストレスが溜まる。
高校生の時に、親単といって、辞書で英単語を暗記していく勉強があった。
「委託する」と言う意味で、commitという単語があった。太字で1番目の意味で書いてある。
アメリカに行った時に、「あなたに任せる」と言いたかった時、ふとこの単語が思い浮かび、
I commit you. と言った。
相手は首をかしげた。
後から振り返れば、バカ丸出しである。
実際は、you can decide とか、you can chooseなどと言ったりする。
decideは辞書では「決定する」だ。
しかし、頭で「あなたに任せる」と言いたいと思った時に、decideという言葉は「決定する」と思っているので、普通に出てこない。
だから、辞書で英単語を覚えるのはダメだ。
そこで、完全に割り切って、この神アプリを徹底的にやってほしい。
ビジネス英語より使える流暢な英語をマスターしているだろう。
本当に、このアプリは、神だ。今の受験生が羨ましい。
受験英語が出来なくても、このアプリをマスターすれば、社会で役に立つ。
toeic満点、トッフル最高点、英検1級より価値あるスキルになっているだろう。
英単語に対するアメリカ人の一般感覚を知りたければgoogle 画像を使う
英単語の感覚を知りたければ、googleの画像検索を使うと良い。
さらに、その単語が一般的かマニアックは、グーグル検索数の絶対数を調べると良い。
受験英語でマニアックな単語は、総件数が少ない。
つまり、人はその言葉を使っていないということだ。
言語は、コミュニケーションツール。人が理解できない難解な用語は覚える必要はない。そんなことで大事な高校生活の時間を使ってはいけない。
英作文で、「こういう英語って、外人は使うのだろうか」と疑問に思えば、自分の書いた英語表現をダウブルクオテーションに入れてグーグル検索すると良い。
例えば、
"xxxxx xxxx xxxxx"
xxは英語の文章やフレーズ。それを"←ダブルクオテーションで文章の前後を囲う。
キーボードでは、2という数字のところにあるだろうか。
うまく行かない時は、ダブルクオテーションを押す時に、「半角英数」であることを確認してほしい。
検索数が少なければ、そのような使い方はされていないということがわかる。
英語と人工知能
将来、人工知能が発達し、同時通訳も精度が上がる。
ホームページは自動翻訳されるので、訳す必要はなくなる。
すると書類ベースの英語の勉強の必要性は無くなる。
一方、コミュニケ―ションのための英語ニーズは増える。
これは、同時通訳機械がどれだけ鋭くなっても、需要はあると推測している。
「自らの言葉で話したい」という欲求が増えるはずだからだ。
ちなみに、日本のGDPは500兆円。
これはお金を動きを示す。その中で海外との貿易に関係し、仕事で実際に英語が必要な金額の総計は微々たるものだ。つまり、ほとんどの日本人にとって英語は必要ない。
日本人のほとんどは英語を使用しない
「real 英会話」で実用的な英語が使えるようになってから英文法や読解をやると良い。
英語の読解はオーディオブックの活用をおすすめする
英文法の前にあなたが興味があるジャンルの英語の本1冊を決めて、オーディオブックで何度も何度も聞くと良い。あれこれやらない方がよい。1冊に集中してほしい。
たとえば、
Frozen Read-Along Storybook and CD
ジャンルは、なんでも良い。気に入った文章は書きだして、スマホで何度も見直しほしい。自分が憧れる映画俳優の英語をまねても良いだろう。
アラーム機能を使って何度も定期的に強制的に目に入るようにし、空で言えるようにすると良い。文章の型を覚えると、後は英単語を増やすだけで、文章のバリエーションが増えていく。文章が読めると、受験英語は雑魚になる。
英語の文章読解はアメリカの大学の教科書が良い
受験英語に出てくる英語は異質だ。
コロンビア大学を卒業した医者の知り合いがいたが、受験英語を見せた時、「高校生にしては内容が難しすぎる」と言った。現地の人ですら難しいと言っているものを、わずか16歳~18歳の学生が取り組んでいるのだ。
受験英語は、何かがおかしいのだ。
そこで、実際に留学して感じた経験から、人気の高いロングセラーのアメリカの大学の教科書をおすすめする。一番実用的だ。社会にでても役に立つ。
日本の受験英語の英単語は、アメリカの大学の教科書にすらでないような難しいモノが多い。そのような英単語で受験生を混乱させてはいけない。
アメリカの大学の教科書は体系的に整理され、具体例も多く、色彩も見やすく、非常にわかりやすく、英単語も実用的だ。
英文法を学びたいなら
real英会話をマスターしたら必要ないが、どうしても文法を勉強したい人は下記の参考書が良い。英語で書かれた文章だが、拒絶せず使用してみてほしい。ある意味、わかりやすい。ベストセラーだ。
日本語の文法を学ばなくても、日本語が使えたように、本来は文法を学ばなくても言語を習得する力を人間は持っている。
日常会話を1年以内にマスターするにはこちらのブログを参考にしてもらいたい。
世界史について
世界史に書いてある事が本当だと思ってはいけない。
世界史にある裏を知ることで歴史が面白くなる。
人はその時なぜその行動をとったのか?
なぜその制度が必要だったのか?
実状はどうだったのか?
疑問を持ちながら歴史を勉強すると面白い。
歴史はロマンだ。
今は、グーグルマップもある。歴史イベントが発生した場所にスマホからアクセスできるのだ。なんと素晴らしい時代だ。
歴史の裏側を学ぶ参考書
ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問 (SB新書)
お金の流れでわかる世界の歴史 富、経済、権力・・・・・・はこう「動いた」
王道の世界史をまずはイラストで
イメージから入ると比較的わかりやすい。当時に思いを馳せ学習すると良い。また、歴史を勉強しておくと、旅行がものすごく楽しくなる。
日本史について
日本史を好きになるには、日本人に流れる精神を理解することから始めると良い。
新渡戸稲造の武士道など有名だが高校生には少し難しいだろう。
そこでおススメは下記の本。
日本人の根底に流れている気質がよく表現されている。
山川の日本史を読む前に、日本史でも下記参考書が面白い。
ミルキヅクの場合は、山川の上記2冊の参考書を使って、儲かる事業の研究をした。
受験のための勉強をしているとつまらないが、社会に出た後に、儲かる事業を研究する時に、山川の上記参考書を使って、永続的に儲け続けられるビジネスを調査研究した。
歴史から永続的に儲かり続けるビジネスをご紹介
物理について
成功している社長で物理学を勉強した人は多い。物理は原理原則から物事を説明する。原理原則は経営ではとても重要だ。技術も原理原則に基づいていれば、風評に惑わされることがない。いわゆるトンデモ話も簡単に論破できる。
学校で学ぶ物理は堅苦しくつまらない。それを面白く教えることができる先生もなかなかいない。白熱教室のウォルター・ルーウィン教授のような授業は多くの高校生の好奇心をくすぐるだろう。
そこで、物理学を勉強した有名人の思考に触れることで、間接的に物理の必要性や興味が湧いてくるであろうおススメの5冊をご紹介したい。
「相対性理論」を楽しむ本―よくわかるアインシュタインの不思議な世界 (PHP文庫)
物理の受験対策では
マンガ 物理に強くなる―力学は野球よりやさしい (ブルーバックス)
受験生に伝えたい受験勉強のコツ
その他、ストレスいっぱいの受験生活に少しでも光を照らす知恵をご紹介する。
ストイックになる必要はなく、楽しい高校生活を送ってほしい。
学校のレベルを言い訳にしてはいけない。
コンテンツはすべてそろっている。今の時代、どこでも勉強できる環境が整っている。
- 睡眠はしっかりとる(7時間以上)
- 睡眠を削って勉強すればよいという妥協をしない
- 隙間時間を最大限活用する(トイレ、待ち時間、移動時間)
- 隙間時間は暗記モノに集中する
- 情報をスマホに詰め込む
- どんな場所でも勉強できるように練習しておく(うるさい場所、静かな場所、寒い場所、熱い場所) 受験当日は想定外がたくさん起きるからだ。
- スポーツや恋愛も楽しむ
- 趣味の世界にハマる
- 旅行や遊びのスケジュールをどんどん入れておく。隙間時間でいかに効率良く勉強するかよく考える
- 各種頭がいい人の勉強法の本を読んで使えるノウハウを取り入れる。
- 散歩を活用して脳のリフレッシュと記憶物の整理をする(場所と記憶物を繋げる)
- 思い出す訓練を何度もする(場面と記憶物と体験を思い出す)
- 昼寝をして2度のゴールデンタイムを作る
- 脂っこいものは食べない
- 咀嚼して食べる(頭のキレ味が1.5倍良くなる。眠くならない。ダイエット効果、便通の状態がよくなる、体が軽くなる。いいこと尽くしだ。焦って食べ物を胃の中に放り込んではいけない。ゆっくり食べてほしい。食べながら暗記モノをすると良いだろう。)
- 何を食べるとお腹を下すか理解しておく(乳製品、脂系、山菜系)
- 受験日前の食べ物を決めておく(お腹が緩くなるモノを食べてはいけない。力をつけるために肉系やかつ丼系など控えた方がよい。日ごろから何を食べると頭がクリアが把握しておくと良い)
- 受験日3日前にはすべての準備を終えておく
- 塾に行く必要はかならずしもない
- youtubeで世界一面白くわかりやすく各科目を教えているコンテンツを整理しておく
- 呼吸法をマスターしておく(クンバハカとバストリカ)
- 特に数学の計算の基礎は何度も反復練習を行う
- 漢字や語彙はできるだけ記憶しておく
- ブログで各科目の情報を整理する(はてなブログがおすすめ。検索性にすぐれたグーグルのクラウドに情報を整理するのも有効。一生使えるデータベース(←リンクあり)を構築してほしい。
- テストの点数にこだわらない
- 間違えた箇所を集中して復習する
- 偏差値に一喜一憂しない
- 親や先生が言うウザいアドバイスにいちいちイラつかない
- 受験する大学が決まっているならば、過去問を調べ尽くす
- 留年OKぐらいの気楽な気持ちで高校生活を楽しむ(80歳も81歳も変わらない)
- 寝心地の良いホテルを事前に予約しておく
- マイ加湿器を準備しておく
受験生活が明るくなる受験生のための参考記事
スマホのリマインダー機能を暗記モノに有効活用
英単語、歴史、古文、なんでも活用できる
例えば、
12時は漢字系
13時は歴史系の単語
14時は公式系
それぞれセットしておくと良い。
高校生で習う一般教養は社会でものすごく役に立つ
受験の失敗など大した問題ではない
一浪、二浪、三浪してもよいぐらいの心の余裕で勉強すればよい
暗記ばかりしていると石頭になっちゃうよ
結果を出す人は、必ず過程を大事にしている。成果を出す過程にこだわれ
ところで、受験勉強、なんのためにしてますか?
ところで、あなたは何のために生きていますか?
以上、いろいろ書いたが、少し明るい気持ちになったであろうか?受験時期は気分が暗くなりがち。ストレスもたくさん。しかし、人生は受験では決まらない。高校生活の3年間でも勝負は決まらない。世のために人のために、社会にでてから本当の勉強がはじまるのだ。
であれば、時間がたくさんある若い時から、勉強そのものの楽しさに早く気づいてほしい。受験生の成功をお祈りする。情報は随時更新する予定だ。
ミルキヅク