地球上には、大昔から同じ暮らしを続けている部族がいる。進化しないのか、できないのか、する気がないのかは、わからない。
それらの生活や文化は尊重するとして、多くの現代人は不便な生活を真似しようとは思わない。
部族で育った者が、一度、近代化された都市で勉強すると、元の生活に戻れない場合が多い。大きなギャップを感じ、衝撃を受けるケースが多い。
人は、少しずつ変化工夫を重ね生活が豊かになっていく。あえて、技術的に進化した豊かな生活を選ばない国もある。一方で、発展することに疎く、従来の生活を永遠と続けている民族もいる。
酋長と社長
社長も同じだ。
最先端の経営を行っている社長から見れば、現在主流の経営手法は、ジャングル奥地の近代化されていない部族と同じだと感じているに違いない。
「なんで、そんな古臭い経営を行っているの?」と心で笑っているかもしれない。
昔は当たり前だと思っていたことが変化していく。例えば、昔はオフィスでバンバンにタバコを吸った。他人の迷惑やお客様への迷惑、はたまた、我々の健康などつゆ知らず、白い煙が部屋中に蔓延していた。
女性がお茶くみをする会社はまだまだ多い。女性の給与が低いところも多いだろう。派遣と正社員の賃金格差、パワハラ、セクハラ、長時間労働など、いろいろある。
経営理念を主体とした、同じビジョンを持った人を集めてする経営スタイルもある。意味なき拡大成長を謳う会社も多い。
経営手法を常に進化させる
経営も常に進化していく。最先端の経営スタイルを実行している会社や社長は現代の経営手法に何を思うだろうか。
テレワークは当たり前。週休3日当たり前。副業当たり前。実働6時間労働当たり前。有給消化当たり前。海外研修当たり前。残業0時間当たり前。いろいろな当たり前に挑戦しているに違いない。
「そんなことはありえない」と思っていたことが、将来「当たり前」になることは結構ある。最先端の経営を行う社長は常に変化を求め進化していく。
社長自身が毎日変わっていく。何にもしがみ付くことなく、毎日、脱皮していく。
物事が変化しない最大の原因は、権力者が権力を保持し続けるからだろうか。特に、会社は社長の考え方が90%以上反映される。中小零細においては、社長は部族の長と同じで絶対的な権力を持っている。社長が変わらなければ、会社は変わらないのは当たり前だ。
新しい経営でも、古い臭い経営手法でも構わないのであるが、特に社長は、自分の経営手法が古臭くなっていないかを常に研究し、従業員一同の快適と、顧客の喜びを同時に実現する経営が求めれていくだろう。
ミルキヅク