2017年11月現在、今後、ますます人材の獲得は困難を極めるだろう。
そこで、大手の斡旋会社やハローワークを使うことなく、人材を獲得する一つの手法をご紹介したい。
ポイントを次の3つに絞った。
- 全員採用
- 報酬分配の明確性
- 副業のサポート
1.全員採用
履歴書で一次試験を通れば、基本、全員採用とする。
面談は1対1で行うより、集団で行ない、会社がどのように課題に対してアプローチしているかの議論に一緒に参加してもらう。
飾る事なく、素で挑ませることだ大事だ。その際に見られる応募者の欠点もすべて受け入れる器を見せる。
自分が強く必要とされ、オープンでいろいろ言える雰囲気があることを伝えることが重要だ。
*面接では、その後伸びていく人、伸びない人の特徴を明確に述べておくことで、本人の自覚を促す。伸びない特徴がある人もすべて採用し、ごちゃまぜ経営の中で、オープンにする。
2.報酬分配の明確性
全員採用するため、資金が足りないかもしれない。そこで、最低限の給与はできるだけ保障しつつ、会社の儲けと分配を明示する。
例えば、粗利益の30%を従業員に還元すると決めることだ。さらに詳しく細分化してもよいが、ざっくりが良いだろう。業界平均よりも高い儲けがあれば、それを適正に分配すればよい。会社が儲かれば、自分たちの給与も連動することが理解できれば良い。
特に利益に貢献した人へのインセンティブも良いが、公平感を考えると、むしろ、無い方がよいかもしれない。人はどんなに優れていても、一人では何もできないからだ。
ただし、明らかに、会社の誰がみても、文句なしに貢献していると認識されていれば、特別インセンティブを出してもOKだ。
同時に、会社経営の実態や会計を勉強してもらう。
最低限の給与すら出せない時は、できるだけ衣食住に関わる経費を会社が出してあげられる仕組を考えると良い。福利厚生費と交際費の最大活用を研究してほしい。知恵を絞れば別のやり方もあるかもしれない。
3.副業のサポート
社員の年収が副業も合わせて1,000万円を超えるサポートをしてほしい。副業時に必要な各種書類や会計処理など、すべて会社が代行すると良いだろう。その際の手数料は取らない。
以上、一見むちゃな提案にも見えるが、会社経営の実情を包み隠さずオープンにし、共に成長できる環境を見せると良いだろう。
人材がそろった上で、会社が伸びるかどうかは、社長の構想力や戦略次第だ。社長はそういったことを勉強してほしい。
人材獲得は非常に困難になるだろう。かといって、すぐにAIが活躍するとも思わない。当面は、女性や引退した方の力も必要だが、そういった区別すら必要なく、やる気のある人を丸ごと採用していくことが大事だ。
ミルキヅク