テレビで、神輿を担ぐプロ集団の人の肩を見た。大きなコブがある。硬いモノもあれば、柔らかいものもある。
通常ありえないほどのコブなので、一見すると、「ギョッ」と驚く。しかし、勲章である。
主に家事を行う人の手は、あかぎれが多い。液体に触れると、「キュッ」と染みる。何かのきっかけで、パクッと切れたりする。本人はつらいが、これも仕事の勲章だ。手がごっつくなり、熱にも強くなる。素手で鍋を持てるようになったりする。
体は鍛えるほど、刺激を与えるほど、環境に合わせて変化する。
体の変化は目で見て分かりやすい。たとえば、ボディービルディングでスリムストロングになると、すぐにわかる。
脳神経細胞の可視化
一方、頭脳を主に使う人は、何が変化しているか、外からはわかりにくい。
一番わかりやすいのは、テストの点数だろうか。偏差値が10も上がれば、何らか、脳を刺激(勉強)したことがわかる。
しかし、脳自体は見えないし、どんな変化が起きているか捉えられない。脳内チップを入れて、シナプスの変化をセンサーで見える化できると面白い。
だとしても、「神経ネットワークの変化自体」が、何を意味するか捉えずらい。たとえば、神経ネットワークが太く、濃くなったら、頭が良くなったに違いないが、どのように良くなったのかが不明だ。
その点、体の変化はわかりやすい。腹筋を鍛えれば、シックスパックができる。これが、テンパックになることはまずない。
どんな神経細胞の構造がカッコいいと思われるか?
とあるきっかけで、『攻殻機動隊』という、普段ならまず読まないマンガを読んでいるが、とても面白い。そこは、人間とコンピューターが融合されて描かれているが、そんなマンガの世界では、脳神経のネットワークが可視化できるかもしれない。
ローマ時代の石像に見られるような肉体美でも、現代の細マッチョでも良いが、脳神経にも、カッコいい神経ネットワークが存在するのだろうか?
ところで、世界一の天才の脳神経を肉体美で表現すると、どんな感じだろう。
おそらくだが、人がカッコいいと思う脳神経細胞の形は、宇宙に存在する星の散在図と連動していると推測している。
ミルキヅク