労働生産性が10倍なら実働8時間は48分でOK?

本日からプレミアムフライデーが導入された。

 

便利になるほど忙しくなる矛盾を感じながら、我々は日々働いている。

 

人間の底なし沼のを止めることができれば、もっとのんびりと生活できるのかもしれない。

 

しかし、人は進化し続ける。これからも忙しさは変わらない。

 

 

 

プレミアムフライデーは「働き」を見つめる良いきっかけ

さて、プレミアムフライデーをきっかけに、そもそも「労働」とは何であろう?

 

Eメールの無い時代は、意思疎通手段はハガキや手紙であった。

 

配達時間は、数日かかった。

 

一方、Eメールが出現してから、労働者は毎日大量のメール処理に時間を費やすことになった。

 

はたして、メールによって労働生産性は上がったのだろうか?

 

メールの送信や返信作業は「労働」と言えるのだろうか?

 

 

 

Eメールの内容を分析すると?

Eメールで送られてくる内容を分析すると、どうでも良いことが大半だ。

 

そもそもメールする必要のないことも多い。

 

昨今は、ただでさえ忙しいのに、情報共有の名のもとに、本当に必要な労働時間が奪われているケースが多い。

 

どれも、社長や経営者の思考や戦略が浅いからだ。

 

 

 

労働生産性は基本的に向上している

我々は、日進月歩を続けるので、労働生産性は日々向上している。

 

労働生産性とは、ざっくり言えば、日々の工夫であり、おおざっぱに言えば、世界GDPの伸び率のことである。

 

 GDPとは、付加価値創出の値だ。

 

世界のGDP平均は、ざっくり5%。

 

100の成果物が、翌年、同じ時間で105できる付加価値を創出する力を得たという意味だ。

 

仮にこれが50年続いたならば、労働生産性は11倍強になる。

 

たとえば、洗濯物の手洗いで110分かかっていたものが、洗濯機の登場で実質10分でできるようになったイメージだ。(手洗い洗濯時間110分 ÷ 労働生産性11倍)

 

「洗濯機に入れる前の段取り」 + 「洗濯ボタンをセット」+ 「取り出す」 の作業合計で、確かに10分以内で終わる。

 

このように、労働生産性が50年前に比べ11倍になったのなら、11時間の労働時間は1時間でよいのではないか?

 

 

 

「労働生産性」と「幸せ」

幸せの概念は利便性と相関関係は薄い。

 

働く目的が、究極は幸せの追求であるならば、本来は労働時間を短くしてもよい気もする。

 

人が50年前と同じ欲求で安住するならという条件がいるが。

 

しかし、日々の競争や技術進歩の中で、新しいモノが生まれ、新たな労働が生まれていく。

 

人の生存の最重要課題が「衣食住」であれば、まず、そこを確保できていれば良いことになる。

 

しかし、今、人は、ロマンや人類滅亡の回避の目的で宇宙を目指してる。

 

そこで発生する労働時間は膨大だ。

 

宇宙以外でも、衣食住に関係のない労働は多い。

 

すでに、多くの人が、人の根源である「生存」とは疎遠な労働に時間を費やしている。

 

それも、技術進化の結果なのであるが…。

 

宇宙のための労働をしなくても、人は十分幸せにあふれた生活はできる。

 

 

 

何のために働いているのか?

労働生産性を見つめることは、単に、企業間競争の話だけではなく、人の生き方が問われている。 

 

個人的には、進化の先には「労働」という概念が無くなっていると予想している。

 

地球に来る宇宙人がいるとしたら、ほぼ100%労働していないと推測できる。

 

つまり、生きるための労働は、もはや必要ないのだ。

 

生死すらコントロールできる生命体や技術すら獲得している存在は、きっと、宇宙のどこかにあるに違いない。

 

 

毎年、ボタン一つで実現できることが増えていくが、そうなれば、何も8時間労働をしなくとも、ボタン一つで衣食住が確保できることになる。

 

そういう社会では、しばらく、ベーシックインカムという働かなくてもよい理由づけが必要になるが…。

 

いずれにせよ、人類の労働時間は減って、最後には消滅していく。

 

プレミアムフライデーを積極的に捉え、働く意義を深堀してほしい。

 

 

幸せとは 

mirukizuku.hatenablog.jp

 

何のために働く? 

mirukizuku.hatenablog.jp

 

 

 

人間の未来予想 

mirukizuku.hatenablog.jp

 

 

労働生産性を上げるための社長の仕事 

mirukizuku.hatenablog.jp

 

 

 

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