人生を誘惑するものに『労働からの逃避』がある。社会に出ると理不尽が多い。その理不尽に耐え切れず、会社を辞めたり、引きこもったりする。
その理不尽の大元は、我々の欲から発生している。我々は、もっと良いモノ、もっと快適なモノ、もっとうまいモノを求める。欲に底がない。その欲を満たすために、理不尽な指示が出る。丸投げや無配慮、気遣いの無さもストレスに拍車をかけている。
我々が製品サービスに何も要求しなければ、生産者は、のんびりと仕事をすればよさそうだ。競争に勝つために人格を軽視した指示を出すことも、人材育成で、うさんくさく褒めたり叱る必要もないのだ。
重労働の果てに、働く意義を見いだせず精神的に病んでいく人は多い。そんな、厳しい労働の現実にぶち当たると逃げたくなる誘惑に駆られる。そして、働く意義や目的を考え始める。
何のために働いているのか?
働く目的は食べていくためだ。狩猟民族であれば、わかりやすい。獲物を取るのは、お腹を空かせた部族が待っているためだ。みんなが生きていくために働く。
ある程度、生存が確保されると、次は、マズローの欲求5段階説どおり、安心を求めたり、仲間を欲したり、人に認めてもらうためであったり、自己実現のために働く。自己実現が達成しても、まだ満足いかない人もいる。それほど人の欲は底なしだ。
技術は進化し、ボタン一つや、思考するだけで衣食住が完結する時代になっていく。働かなくても生きている時代は、遠くない未来に訪れる。
宇宙人は給与のために働いていないだろうし、働く必要もない。進化の結果として、食事に頼らない生存方法を生み出し、労働から解放されたからだ。お金も存在しない。資本主義という、うさん臭いモノも存在しない世界で生きている。
ここまで来ると、労働とは何であろうか?
夢や希望という標語
働くことに関して、夢や希望をスローガンに掲げモチベーションを上げる手法もある。夢や希望という言葉は、離職率が高い業界で使用されやすい。労働者を繋ぎとめる魔法の言葉なのかもしれない。
会社で働く人は多いが、会社の目的は何であろうか?
利益のため?
株主のため?
従業員のため?
取引先のため?
顧客の創造のため?
社会に貢献するため?
少なくとも、自然の摂理から捉えれば、世のため、人のために働くのが自然だ。働く意味をこちらのブログでまとめた。参考にしてほしい。
将来、人類は労働から解放されることは間違いないだろう。しかし、まだまだ労働は続く。働く意味について熟考することは、我々は何のために生きてるのかという、まさしく、理念実現書と関連するテーマになる。特に学生は時間をかけて熟考したいキーワードだ。
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