【第23回】技術の進化~頭の整理と情報整理術『理念実現書作成セミナー』

人間の想像力と創造力を使って技術を進化させる過程において、情報を体系的に整理する力は非常に役立つ。博士号を得た人は当たり前のことだが、一般的には体系的な引出を持っていない人が多い。

 

情報が整理されていると効率よく出し入れができる。情報の場所が明確であれば探す時間も短い。仕事の2S(整理・整頓)と同じだ。情報の整理整頓や加工がスムーズに行える頭の整理をしたい。

  

 

カテゴリーを作るメリット

そのためにまず『情報のカテゴリー』を準備するとよい。カテゴリーにより情報を体系的に一覧でき、情報の「網羅性」を確認しやすい。また、情報が整然と分かれていることで、「検索性」が早くなり「利便性」がよくなる。さらに過去の情報に磨きをかけることで「専門性」を効果的に深めていくことができる。

 

カテゴリーは情報の「到達性」や「認知性」に役立つ。マーケティング的に言えば、SEO対策だ。

SEOとは:キーワードを上位ページに登録させる技術。 

 

理念実現書作成セミナーでは熟考が繰り返される。日々の生活では大量のインプットも必要だ。また多くのヒラメキや気づきが降りてくる。それらをストレスなく、かつ場所に制限されず整理する情報整理術を磨いてほしい。

 

 

 

世の中のカテゴリはどうなっている?

図書館のカテゴリの考え方

では、どうやって「カテゴリ」を作るか?始めに考えたのが図書館の検索システムだ。国立国会図書館を除くと、以下の分類法がある。 

 

国立国会図書館分類表(NDLC)

日本十進分類法(NDC)分類基準

 

あれだけの膨大な図書を整理できているので、優れた情報整理術だと思った。しかし、個人レベルでは使わないジャンルが多すぎた。いまいち使いこなせない。 

 

 

ヤフーのカテゴリーの考え方

次に、ヤフーのカテゴリーを参考にした。ヤフーは多くのアクセス数があり、日々情報の更新が行われている。ヤフーのカテゴリーは以下のようになっている。

  • ニュース
  • 経済
  • エンタメ
  • スポーツ
  • 国内
  • 国際
  • IT・科学
  • 地域

 

このジャンルで分けた理由は当事者でなければ分からないが、多くのニュースを扱う中で理解された最適ジャンルに違いない。

 

 

ニューズピックスのカテゴリーの考え方

次にビジネスマンが良く見るニューズピックスのジャンルを参考にした。2017年4月28日現在、以下のようなジャンルになっている。

 

  • 総合トップ
  • テクノロジー
  • ビジネス
  • 政治・経済
  • 金融・マーケット
  • キャリア・教育
  • 社会・スポーツ
  • 特集
  • オリジナル
  • ジョブオファー
  • イノベーション
  • タイムライン

 

先ほどのヤフーとは違い、ビジネスに特化したジャンルが多い。

 

  

 

アマゾンのカテゴリー

あやゆる商材を扱っているアマゾンの情報整理術はどうだろうか?

 


2017年4月28日現在、以下のようになっている。

  • Amazonビデオ
  • デジタル&プライムミュージック
  • Amazon Driveと写真
  • Androidアプリストア
  • Kindle 本&電子書簡リーダー
  • Fireタブレット
  • Fire TV

  • 本・コミック・雑誌&Audible
  • DVD・ミュージック・ゲーム
  • 家電・カメラ・AV機器
  • パソコン・オフィス用品
  • ホーム&キッチン・ペット。DIY
  • 食品・飲料・お酒
  • ドラックストア・ビューティー
  • ベビー・おもちゃ・ホビー
  • 服・シューズ・バック・腕時計
  • スポーツ&アウトドア
  • 車&バイク・産業・研究開発

  • クレジットカード&アマゾンポイント

  • すべてのカテゴリー

 

膨大な商品をわずかなカテゴリで整理しているところがすごい。しかし、いまいち、応用の仕方がわからなかった。

 

 

 個人レベルで最適なカテゴリーの作り方

そこで、まず実行したことが、自分の興味あるコンテンツをひたすら作る作業だ。世のある優れた検索システムは、おそらくやりながら最適な解を見つけたはずだ。同じように、まずは、頭にあるものを一度全部吐き出してから最適カテゴリーを見つけていくのが良い。

 

1.コンテンツを創出する。

発信したい情報がなければ、そもそもカテゴリを作る必要はない。まずはコンテンツを100個程度作ってほしい。

 

 

2.近いモノ同士で分ける

100個コンテンツができたら、近い情報群同士でまとめるとよい。野球の大谷選手も活用している9x9のマンダラ表なども有効だ。

 

 

3.上位概念を探す

次に、集めた情報群の上位概念を考える。この上位概念を考える時に。図書館での検索法や、ヤフーなどのカテゴリなどを参考にしてみるとよい。たとえば、サッカーであれば、その上位概念はスポーツだ。スポーツの上位概念は、「健康」や「肉体強化」などだ。上位概念の捉え方に絶対的なルールはない。自分の使いやすい上位概念を考えてほしい。

 

 

カテゴリ階層考え方

 

 

  

 

4.カテゴリーの最適数は?

個人レベルの最適カテゴリー数は、最大でも5つが良い

  

マジックナンバー7±2というアメリカの認知心理学者ジョージ・ミラーが提唱した概念があるが、7つは実際多すぎる。携帯電話の番号が覚えられない人が多い時代だ。感覚的には、3つが良い。  3は非常にバランスよい数字だ。

  

 

 

5.カテゴリーの階層の考え方

カテゴリーの階層は通常は3つで十分だ。最大でも5つ。はてなブログも、大、中、小の三段階になっている。「親」、「子」、「孫」など3には安定感がある。ワードの書式も3層までが多い。

 

情報を詳細にまとめる自信がある人は5層でも良い。例えば、先ほどのイラストで説明する。

 

f:id:mirukizukublog:20170428133329j:plain

 

サッカーは、3層目であるが、ここからさらに2層深めると次のようになる。

 

 

【第3層】

サッカー

 

【第4層】

サッカー 練習

サッカー 好きな選手

サッカー 少年団

サッカー ワールドカップ

サッカー サッカーボール

  

【第5層】

『サッカー 練習』の層をさらに深めると

 

サッカー 練習 リフティング

サッカー 練習 ヘディング

サッカー 練習 ランニング

 

整理する時は、エクセルを使うと良いだろう。下記はミルキヅクがブログ整理で使っているエクセル表だ。

エクセルを使ったブログカテゴリ整理表

 

 

 

 

カテゴリー名の付け方 

カテゴリー名は検索のしやすさSEO対策を意識してほしい。

 

カテゴリー名は、オリジナルの造語も良いが、はじめは一般用語で十分だ。 例えば、「サッカー」と「バイク」と「お寿司」をこよなく愛する人ならば、

 

  1. 『スポーツ』 - サッカー
  2. 『趣味』 - バイク
  3. 『グルメ』 - お寿司

 

の3ジャンルで良いだろう。

 

ミルキヅクの場合は大きな3つのジャンルは以下のとおりだ。

 

  1. 理念
  2. ビジネス
  3. ミルキヅク視点

  

たとえば、『ビジネス』という下位概念は以下のように3層に分かれている。

 

カテゴリ下位層

 

 

これを整理したのが下記の体系図だ。情報をまとめる時も、どんなカテゴリーの何の話しについて書いているか明確にわかっている。カテゴリーは、『タグ』を使いやすく作り込む作業と言い換えても良い。常にカスタマイズを加え、精度の高い情報整理術を磨いてほしい。

ミルキヅク体系図

 

  

 

 

情報・気づき・独自性

理念を深堀する過程で多くの気づきが得られる。この気づきは独自性のあるものだ。そういった貴重な宝を適当に放置するのではなく、かならず整理してほしい。そして、その整理術を身に着けてほしい。

 

理念に基づく技術を進化させるためにも、過去の情報に常に磨きをかけ、アップデートすると良い。そういった情報はどんどん独自性を持ってくる。情報自体も、付加価値のあるものに進化してくるのだ。

  

 

 

1カテゴリーと理念

この世は役割分担の果し合い。一人が1つを究める社会。そうであれば、人生におけるカテゴリは1つで良いのだ。本記事では、カテゴリは3つが理想と書いたが、本当は1つで十分である。その1つがあなたの理念から発生するものだ。

 

1つの上位概念から枝分かれし、1-3-9と3層ごとに分岐させ整理するとバランスがよいだろう。あなたの理念を究める過程において情報整理術は欠かせない。

1-3-9の図

 

 『理念実現書作成セミナー全40回』

【第1回】理念実現書の全体像

 

【第2回】なぜ理念が必要か?

 

【第3回】人間が持つ潜在力

 

【第4回】我々の役割

 

【第5回】あなたにとって真に大切なもの

 

【第6回】人類の未来

 

【第7回】幸せとは?

 

【第8回】お金とは?お金の本質について

 

【第9回】お金の哲学

 

【第10回】運とは?

 

【第11回】働く目的とは?会社の目的

 

【第12回】命とは?人生一度の解釈

 

【第13回】死とは?永遠の命と死の恐怖

 

【第14回】生きる目的

 

【第15回】人間とロボットの違い

 

【第16回】真に価値ある情報とは?

 

【第17回】なぜ人は進化すべきか?

 

【第18回】心の進化

 

【第19回】技術の進化~未来を制御

 

【第20回】技術の進化~占いに頼らない

 

【第21回】技術の進化~社長の仕事

 

【第22回】技術の進化~独自の趣味

 

【第23回】技術の進化~頭の整理と情報整理術

 

【第24回】技術の進化~アイデア発想術

 

【第25回】相互尊重の本当の意味

 

【第26回】自分を見つめる~怒りのコントロール法

 

【第27回】我とは何ぞや~本心に従う

 

【第28回】時に支配されない理念

 

【第29回】価値観を変えたもの

 

【第30回】目標設定と理念設定の違い

 

【第31回】欲の見える化・好きリスト

 

【第32回】理念の探し方

 

【第33回】理念を磨く3つの視点

 

【第34回】進化とは?本質的なニーズを満たす

 

【第35回】やりたいこと探しの罠

 

【第36回】効果的に理念を磨く

 

【第37回】理念を守る

 

【第38回】理念を行動に落とし込む

 

【第39回】理念に生きた人

 

【第40回】理念実現書を始める

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