「理想のパートナー」と「幸せな結婚生活」って?

結論

理想のパートナーなどいない。一緒になる人と「結婚」という舞台で学び合う覚悟を決める。

 

理想のパートナーはいずこ?

理想のパートナーはいない。なぜなら、ある人にとっての理想のパートナーは、必ずしも万人のそれではない。

 

幸せな結婚生活も同様。それは勝ち取るものではなく、作り上げるもの。

 

そもそも、幸せな結婚って何だろう?

 

結婚生活は忍耐の「忍」

街角インタビューで「あなたにとっての結婚生活とは」と聞くと、8割の夫婦は、うーん、と少し唸って、忍耐の「忍」ですね、と言う。

 

「結婚生活」でググると、ネガティブなワードが多い。

  • つまらない
  • 疲れた
  • 悩み
  • ストレス

など、多くの人の落胆が聞こえてくる。

 

 

幸せな結婚生活って?

結婚生活は、そもそも修行の場。しかし、忍耐だけでは結婚生活は息苦しい。

 

忍耐の忍は、刃に心と書く。文字通り、忍耐の忍だ。

 

「刃」という文字から、パートナーからの愚痴や批判や暴力を思い浮かべるかもしれない。しかし、むしろ刃は身を守るためのものだ。

 

 

結婚とは刀づくりと同じ

刀づくりにおいては、柔らかい鉄と硬い鉄を織り交ぜ叩き込むことで、しなやかで強靭な刀が作られる。

 

「作詞・作曲」荒木とよひさの『四季の歌』に、”夏を愛する人は心強き人、岩をくだく波のような僕の父親”とある。これが、硬い鉄。

 

”冬を愛する人は心広き人、根雪をとかす大地のような僕の母親”とある。これは、やわらかい鉄。

 

刀鍛冶は厳しい環境で行う。結婚生活も同じだ。結婚生活をハワイのような陽気さで捉えていると痛い思いをする。

 

刀を作る時、まず灼熱の炎の中で鋼を熱する。

 

「熱を入れる」とは、結婚生活においては、心を揺れ動かす出来事のこと。

「熱した鉄を叩く」とは、コミュニケーションを取ること。

 

相手の立場で考える時間が必要

鋼を固くするには急冷する。急冷する作業とは、一人になった時に相手の立場で出来事を捉えてみることである。

 

冷やし方を間違えると鋼にヒビが入ると同じように夫婦関係にヒビが入る。

 

冷やし方を間違えるとは、相手の行動ばかり非難し自らの態度を反省しないことである。

 

修羅場が少ないと

鉄は低温で熱されるとなまされる。なまされた鉄は強靭さを失い、柔らかくなる。

結婚生活で言えば、なまされている状態とは、修羅場がない日常生活と言える。

 

修羅場のない結婚生活では絆は強固とならない。

 

忍耐の「忍」に欠けているモノ

このように刀づくりは、はじめから修羅場なのだ。だから結婚生活に夢などみないことだ。

 

結婚生活で必要な忍耐とは、我慢することではなく、相手を傷つけるような言葉を忍び封じること。忍耐の忍に欠けているものがある。それは、温かい言葉だ。言葉の「言」という漢字を「忍」という漢字の左に付けてほしい。「認」になる。

 

ただの忍耐だけでは、結婚生活は冷めた天ぷらのようになる。少し嫌なことがあっただけで口を閉ざしてないだろうか。

 

もともと、結婚生活は修羅場なのだから「お互いを認め合う」ことに忍耐を使ってほしい。

 

修羅場を乗り越えた夫婦は強い絆で結ばれる。夫婦で『伝家の宝刀』を作り上げてほしい。その宝刀を得た時、世界中の誰もが反対しても、パートナーだけは無条件に味方となってくれる存在となるだろう。

 

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