「売上か、利益か」という議論について。

「売上をとるか、利益をとるか」という問いがある。

それを質問する背景には、値段が高いものは売れないという思い込みがあるのではないだろうか?

 

2020年4月15日の『日経MJ新聞』の「高い」と感じるモノやサービスの調査で、 多くが、1.アイフォン、2.ディズニーランドの入場料、3.スタバのラテを高いと感じている。 しかし、世界中で売れている。

高くても売れるのだ。

 

一方、値段が安ければ売れるかと言えば、原則はその法則はあるが、業界シェアを見た時、業界トップが必ず一番安く販売しているだろうか?

むしろ逆が多いのではないだろうか?このことは、安いから売れるわけではないことを表している。

 

もちろん、価格戦略としてソフトバンクやアマゾンも考慮されていると思うが、最初は安くしたり無料にしていったんシェアを伸ばし、そこから徐々に値段を戻していくいくことは常套の価格戦術だ。

 

一方、値段がそれほど高くなくても、お客様が本当に必要とする最低限の機能に特化させコストダウンすることで利益を確保する会社もある。これは、価格が高くなくても利益は取れるということを示している。

 

また、立ち位置が良いと、そもそも利益が出やすい業界もある。今であれば、M&A半導体のように、専門知識や専門技術がないとできず、さらに、ニーズが強いものだ。そこでも、売り上げと利益は両立できる。もちろん、競争相手が増えるほど、価格競争になっていく傾向はある。

 

売り上げを取りますか?利益を取りますか?という問いに囚われないように、それを両立できる製品・サービスを考えてチャレンジされてはどうだろうか?

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