もしも、大型書店の本をすべて完璧に読破して理解したら最強になるか?

 

丸善、ジュンク堂、三省堂、紀伊国屋などの大型店にある本の情報を完璧にインプットできたら最強だと思うだろう。

 

しかし、そうとも限らない。

 

なぜなら、人間社会は、知識を持った人に動かされるのではなく、世のため人のために動く人のために力を貸すからだ。

 

 

  

本屋は「知」のエネルギーの塊だが…

世の中の本の大部分は、あなたにとってジャンク情報だ。

 

「本」は、真実もウソも書かれたカオスだ。しかし、多くの人が、正しい情報だと思って読んでいる傾向がある。

 

 

人生を変える本は皆無

あなたの人生を変えるような本は1000冊に1冊。

 

いや、1万冊に1冊ぐらいなのかもしれない。

 

1万冊の本を読破できる人は少数で、多くは「人生を変える本」に出会う前に死んでいる。

 

 

良書が少ない

また、そもそも「良書」自体が少ない。

 

だから、たとえ速読や特殊技術でインプットしても、大半はジャンク情報の詰め込みにすぎない。

 

「世の中の情報のほとんどが企業の宣伝広告」ということが正しいのならば、そのような宣伝広告をインプットしてどうしようというのだろう。

 

 

 

読解ミスがある

また、良書を読んでいても「解釈ミス」が発生する。正確に著者の意図を理解できる読者は少ない。

 

読解力が無い人がほとんどだ。また、主観が入るため人により解釈が全て変わる。

 

 

 

速読ができても世に対する影響力は少ない

速読に興味がある人は多いと思う。

 

うさん臭い速読もあるが、本格的な速読をマスター人の情報処理はすごい。

 

たしかに、多くの情報を短い時間で正確に読解できる力は有用だ。

 

しかし、それができたからと言って、世の中に大きなインパクトを与えることはできない。

 

速読が完璧にできている人の世の中に対する影響度を見ればわかることだ。

 

確かに、世の中に大きなインパクトを与えている人は多読が多いが、そこがポイントではない。

 

 

 

世の中に影響力を持つ人が持つ3つの特徴

 

世の中に影響力をもつ人が持っている性質として次の3つがある。

 

  1. ブレナイ理念
  2. 消えない情熱
  3. 世のため・人のために

 

「本」がこれらの性質を生み出すきっかけになることはあっても、行動するのは人間だ。

 

 

向谷匡史さんの人は理では動かず情で動く 田中角栄 人心収攬の極意 (ベストセレクト)で、田中角栄の生き方を見ていると、人にできるだけ多く会って、人心を理解し、その困り事をすぐに解決していく姿が大切だと教えてくれる。

 

知識がすべてならば、成績順で世の中が決まるが、そうはなっていないし、ならない。

 

人心術は、「本」からは学べない。

 

 

 

 

蛇足

ところで、人工知能に人類が今まで発行した全図書の知識を吸収させると何がでてくるだろうか?

 

答えが出ても、結局は、「行動なくして成果なし」だろう。 

 

ワトソン(人工知能)に何千万の論文を読みこませ、人間が発見できなかったガンを診断した記事があったが、人間が何千万冊を正確に速読して情報をインプットできていたら、同じ結果になっていただろうか?

 

 

 人間には、想像力があるが、「知」の部分はすべて人工知能に任せ、人間には「行動」だけが残ることになりそうか……。

 

 

Bookshelves

 by Germán Poo-Caamaño on Flickr

 

 

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