旅行や出張を手ぶらに近い状態で行きたいと考えている人は多い。
民泊(エアビーアンドビー)や車(ウーバー、リフト)などの共有システムは有名になってきたが、服の共有は2016年11月時点ではまだそれほど普及していない。
現状のサービスは、以下のブログで紹介されている。
洋服も“所有”から”共有”の時代!?今注目のファッションレンタルサービス4選
どれも、ファッションにこだわる人用のサービスに見えるので、「ファッションに興味がない人向け」のサービスは、今がチャンスといえる。
イケていないホテルの洋服店の有効活用
ホテルのイケてない洋服店を見ていつも思うが、稼働率が悪い。
稼働率の有効活用がまさに共有社会のねらい目なので、大いにチャンスがある。
ファッションに興味がない人向け、服共有レンタルサービスのビジネスモデルとして次の5つの視点が大事だ。
- 適度にオシャレで清潔感と機能性をもった服の提供
- クリーニングレス(服の脱ぎ捨てサービス)
- 各ホテルでの在庫場確保
- 各ホテルへ効率よく服を分配する仕組み
- IT上での見える化(出張前に事前予約できるシステム)
1.適度にオシャレで清潔感と機能性をもった服の提供
各自センスが異なるため語弊があるかもしれないが、ユニクロのような会社が服を提供すると良い。
2.クリーニングレス(脱ぎ捨てサービス 追加料金なし)
使用者は、気持ちよく清潔感のある服を着て、どれだけ汚しても追加料金を請求されないという視点が重要だ。
まるで使い捨ての服を着ているような手軽さが良い。
3.全国のホテル付属の洋服店を利用した在庫場の確保
車のレンタルと同じだが、各支店にいつどんな服がいるかの情報が整理されていることが前提で、その実際の置き場として、稼働率の低いホテル付属の洋服店スペースの有効活用をおすすめしたい。
閑古鳥が鳴いているホテルの洋服店が強く必要とされる業態に変わるだろう。
事前予約なしでも、十分サイズや種類が揃った状態を作ると安心できる。
4.各ホテルへ効率よく服を分配するサービス
バラバラな仕入れ先に服の手配を委託するとコスト高になる。
そこで、ある特定地区でその地区のほとんどのホテルに物資を毎日届ける業者と提携を結ぶと良い。
または、全国のホテルに毎日特定商材を卸しているシェア率の高い会社の業態は何だろう?
おしぼり業者?ベッドシーツ業者?タオル業者?飲食業者?食品業者?
そういった大手とコラボするのが良いだろう。
5.IT上での見える化(出張前に事前予約できるシステム)
上記のバックデータを管理するシステム構築会社と提携を結ぶ。
上記サービスに関わる「業者」、「使用者」、「提供者」が使いやすいシステム・アプリ開発ができる会社だ。
すでに上記のようなサービスはあるかもしれないが、手ぶらで旅行したい人は多いはずだ。
特にビジネスマンは持っていく書類も多い。少しでもカバンは軽くしたいものだ。
タブレット一つで全国に身軽に営業できたらどれだけ出張が楽だろうと考えているビジネスマンは多いだろう。
バックパッカーにも良いだろう。
上記サービスは、BtoBでも、BtoCでもいけるだろう。
定額制も導入のポイントだ。
このビジネスモデルは、名付けて、『ヌギステ』
いかがだろうか?
蛇足
ダフルという、手ぶら出張がコンセプトのサービスがあるが上記とは内容が違う。
ダフルは、マイクローズにこだわる人にはとても便利なサービスだ。
服を共有し合うシェアウエアというサービスも普及していきそうだ。
また共有社会では補修事業にチャンスありという記事を書いた。
服の場合は、修復した方がよいのか、一から作った方が安いのか不明だが、たとえば、家から出る時に着ていく愛着ある服の修復ビジネスを織り込んでもよいだろう。
旅行中はレンタル服。帰る時には大事な服が治っているといった具合だ。
旅行中に大事なモノを修復するというビジネスはすでに広まってきているし、ニーズもあるので、高い確率で成功するだろう。
上記のサービスと合わせれば、鬼に金棒だ。
by Brendan Landis on Flickr
ミルキヅク