優れたキャッチコピーを書くスキルは、これからも有用だ。
さて、独自視点だが、「優れたキャッチコピー」度を判断するチェック項目を書き出してみた。
優れたキャッチコピーとは?
「優れたキャッチコピー」の定義は次の2つだ。
- クライアントのブランド力を高めた
- クライアントの商材の売上に貢献した
クライアントは、多額のお金をキャッチフレーズに使う。
作成者は、クライアントが一生懸命溜めたお金に見合う成果を上げる責任を負っている。
キャッチコピーだけでは限界があると逃げる人には任せられない。
たとえ、それが真実であっても、「キャッチコピー1本だけで、成果を出してやる!」という気概を持った人に仕事は依頼したいものだ。
優れたキャッチコピーのチェック項目30
さまざまなキャッチコピーを見て、感じたことをまとめた。
キャッチコピーができたら、一つずつチェックしてほしい。
- 長すぎないか?
- クライアントと同じ気持ちでいるか?(お金の支払者)
- 当て字やゴロに必然性はあるか?
- うそつけ!と突っ込まれないか?
- 狙いすぎてないか?
- 一見センスありと思う逆説表現は、本当に生きているか?
- 言葉の力を心から信じているか?
- ふざけすぎてないか?
- ターゲットをイメージできているか?
- コンプレックスを刺激する言葉を使用してないか?
- 日常会話っぽくないか?キャッチコピーらしいか
- そのキャッチを聞いて行動に繋がるか?
- それを聞いたら、企業名や商品が思い浮かぶか?
- 表現に無理はないか?
- キャッチに多くを背負わせすぎていないか?
- キャッチをみたターゲットの目に、自然に涙が溢れ出てくるか(コピーライターの真摯な愛情が伝わるから)
- あやしくないか?
- テクニックが見え見えではないか?
- コピーライターの哲学や主張が強すぎないか?
- 説教じみていないか?
- 馬鹿でも読める言葉を使っているか?
- 一瞬でも考えさせるトリックを使ってないか?
- クライアントのブランドアップ向上や商品の売上に繋がるか?
- クライアントの商品とキャッチコピーに必然性はあるか?(他のコトでも同じ事が言えないか?)
- 読者をイラッとさせないか?
- ネガティブワードを使ってないか?
- ターゲット顧客から離れすぎてないか?地球全体のことを言っていないか?
- 読みにくいカタカナを使ってないか?
- クライアントがコミットメントできるか?
- クライアントの強みが生かせるか?
違和感のあるキャッチコピーと気づき
- 自己陶酔しすぎ
- 一般感覚と離れすぎ
- クライアントを無視しすぎ
- 一人だけ遠くに行ってしまっている
- 売り手の努力が大事だと逃げられるキャッチコピーが多い
- ターゲットを考えていないキャッチコピーは響かない
- 短すぎるキャッチはイメージキャラクターで生きる
たかがキャッチコピー、されどキャッチコピー。
キャッチコピーの実力は結果論なのかもしれない。
しかし、真実のキャッチコピーは、たとえ1本でも、結果に大きく貢献する。
製作者は、お金をもらう側ではなく、「支払義務者」だ。
そんな真摯な態度でクライアントの期待に応えられるコピーを作り出してほしいものだ。
キャッチコピーライターになるための参考書
有名どころの本を数点ご紹介したい。
ミルキヅク