なるほど!スカウトビジネスのうま味とは

 

最近、やたらとスカウト斡旋会社からDMが届く。

人材不足もありニーズがあるのだろう。

確かに、求人倍率もコロナ以前に戻りつつある。

 

スカウト会社に成約報酬を聞くとざっくり500万程度。

 

これが高いか安いかは、この500万を別のリクルート媒体を使った時との比較になる。

 

多くの中小企業は、人材採用のための費用として100万すら使わないだろう。リクナビマイナビインディード等で100万~200万使える会社と言えども500万は高い。

 

 

スカウトビジネスの分析

労働人口は6800万。 計算しやすいように5000万人として優秀な方が1割と仮定。 潜在的スカウト対象 500万人

一人紹介して500万円なので、25兆円ビジネス

 

スカウトする会社からの視点
  • スカウトを通して自社の優秀な営業マンを確保できる。
  • 大半の経費は人件費
  • その人件費は年に1人2件の成約でOKか。会社に利益を残すにはその倍の4件ぐらいか。
  • スカウトした人材が転籍先で1年以内にやめても成約金はバックしない会社が多いのでキャッシュは流出しない。
 
スカウトされる側からの視点
  • 辞める前にスカウト報酬以上の利益を紹介先にもたらせばOK。
  • 数年以内に自分がやれることを完遂できる場合が多い。後はマンネリ。
  • とりあえず役目が終わったら次に自分を必要とするところで活躍したい。
  • 転籍報酬があるなら、スカウト会社からお金をもらいながら就職あっせんしてもらっていると同じ。
  • 自分が抜けることで会社に迷惑をかけるというジレンマ。

 

道徳観や倫理観

スカウト会社は転籍を考えていない優秀な方にも声をかける。スカウト会社の営業スキルが高ければ、数回の接触で心変わりすることは十分ありえる。

 

キーマンを引き抜くと、引き抜かれた会社が困る。しかし、抜けたキーマンを補完するキーマンをスカウト会社に依頼するかもしれない。

 

スカウトビジネスとは

要は、スカウトビジネスは優秀な方全員が座れる椅子取りゲームで、日本でいえば、500万人を一個横の席にズラして25兆円生じさせるビジネスである。

 

そこに気づいている会社は先行投資をバンバンしている。

 

スカウトビジネスはこれからもっともっと熱くなるだろう。知的労働社会であるほど、そうなるだろう。

 

さて、あなたに声がかかった時、どうしますか?

椅子取りゲーム スカウト

 

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