コンテンツマーケティングという言葉は、メディア業界では当たり前だが、他の業界では、まだまだ浸透していない。(2016年2月時点)
グーグルトレンドで確認してみてもわかる。
↓グーグルトレンドのグラフ
アメリカのマーケティング技法は、日本の10年先を行っていると言われている。
たしかに、売り方の技術力は高いが、大事な要素が欠けている。
コンテンツマーケティングの基礎は役割分担の徹底
「コンテンツマーケティング」は、突き詰めれば、「役割分担」だ。
この世は役割分担の果し合い。
一つの事を、一人の人間が責任を持って追究し、世のため人のために貢献しやう、共存共栄社会。
マーケティングとは、コンテンツマーケティングという用語も含め、モノを認知してもらう活動の一つだ。
現在は情報で溢れている。認知がされにくいのだ。だから、いろいろな手段を使って認知させる。
例えば、広告はマーケティングの「認知」の仕事だ。
信頼、信頼、信頼
商材サービスに真に向き合った会社がコンテンツマーケティングが飽和する市場になっても生き残っていくだろう。
そこにあるのは、信頼だ。
「信頼」は、本人が役割分担を明確に理解して日々進化させることで積み上げられていく。
また、「信頼」は、ゆっくりしたスピードでしか蓄積されていかない。
そして、コンテンツマーケティングが飽和し、世界中の企業がその手法を実行した時、差別化できる要素は、信頼で繋がった人間関係だ。
信頼が購買を強化する
最近、家に、通信代を安くするテレマーケティングがよくかかってくる。
大企業の名前を匂わせるような名前を自称し、安心や信頼を得て売り込もうとするが、逆にそれがうさん臭く、たちが悪い。
「要するに、マーケティングの電話ですよね?」というと、突然、びっくりして、どもりだし、あいまいな解答をする。
そして、安くなることをウリに、採用されるのが当たり前のようなトークでねじ伏せてくる。
そこで、少しいじわるな反撃をした。
「サービス内容は良く理解できますし、メリットも理解できます。しかし、この電話という媒体では結構です」と答えた。
先方は声がでない。
要は、信頼できないのだ。
コンテンツマーケティングも同じように、あらゆる方向から、問い合わせが来るように仕掛けていくが、最後は信頼がベースになっていないと成り立たない。
製品の信頼性はもとより、人の信頼性も同じだ。
人は、警戒する生き物。
いいものがあっても、なかなか新しいモノを取り入れない。
世の中はスローペースでしか変化しない
世の中のスピードが遅いのも、物がなかなか売れないのも、要するに、人は警戒する生き物だからだ。
ハーバードのrobert waldingerの研究では、いい人生にするためには、お金ではなく、「人との繋がりと、その密度が大事」だという研究結果を主張しているが、まさに、コンテンツマーケティングの先にあるものは、人との信頼であることがわかる。
信頼関係を構築して製品サービスを購入してもらうことそのものがコンテンツマーケティングの本質ではあるが、コンテンツマーケティングという言葉だけが一人歩きすると推測している。
なぜなら、理念を明確に理解して製品サービスを提供している会社が圧倒的に多いからだ。
「儲けられればそれでいい」と思っている社長が多いからだ。
人間関係を大切にしていると装った、うさん臭いコンテンツマーケティングが今後増えてくるだろう。
裏を返せば、信頼を構築してきた企業の商品サービスは、偽物のコンテンツマーケティングが浸透するほど、加速的に売れやすくなるということだ。
信頼を得るための理念を見つけ出すヒント
ミルキヅク