『ブランド』という言葉は、わかるようでわかりにくい。
「自分ブランド」や、「ブランド論」の情報が溢れている。
ブランドの語源
ブランドの語源は、「焼印」を意味する。つまり、他との区別だ。
なぜ、区別する必要があったのかは、ただのビジネス上の識別だったかもしれないし、作り主のプライドだったかもしれない。
ブランドとは認知度
ブランドは、認知度を表す。
その名を聞いたら多くの人が「知っている」と答えるものである。
SNSで短期間で良いモノが拡散される時代になったが、ブランド構築には時間がかかる。
ただの流行りではない。
ブランドは、ゆっくりと熟成されていく。
ブランドは流行に左右されない
ブランドは、流行りも廃りもしない。
もし、そうなら、初めからブランドではないのだ。
ブランドは時間軸に左右されない。ブランドは生き方そのものである。
目に知覚できるブランドという名は、それら生き方(信頼の蓄積)によって形成された結果論(抜け殻)に過ぎない。
ブランドは価格コントールが利く
ブランドは付加価値が高い。価格コントロールもできる。
価格コントロールの無いモノは、ブランドではない。それは、他でも買えることを意味する。
別の言い方をすれば、あなたが、二人いることを意味する。
価値が高いからこそブランドはマネされやすい。
模倣品が市場にあふれる。
しかし、真のブランドは、真似することができない。
マネされるほど、本物がより際立つようになっている。
ブランドとは作り主の理念
ブランドとは、商品サービスそのものではなく、それを作ろうとした作り主の理念という無形の価値だ。
「ピーター・ドラッカーは、『企業は「ブランド」以外を全て外注できる』と考えたように、「ブランド」は外注できない。
なぜなら、それは、魂を売る行為だからだ。
ブランドは、「己の理念の表現」だ。
たとえば、クリスチャンディオールの理念は、
服に魂を込める
イブサンローランの理念は
衣服で人を幸福にする
彼女らは服を作っているのではない。
理念の具現化の手段が「服」だっただけだ。
これらの固有の価値観(理念)は、そもそも、売ることができない。
ブランドは伝説
ブランドは、それが無くなると伝説になるものだ。
伝説にならなければ、そもそもブランドではなかったのだ。
価値観からずれたことが一切できない拘束力の強いものだ。
だから、ブランドコントロールが大事になる。
理念に従って丁寧な生き方を心がける
ブランドとは、「差別化」だ。より具体的には、理念の差別化だ。
だから、ブランドを構築したければ、あなたの理念を深堀することが大切だ。
それを突き詰めて生き通すことで、結果、「理念」がブランドという形になっていく。
ブランドとは、無形の資産である。それは、鍾乳洞のようにゆっくりと形成されていく。
ブランド(理念)に従った生き方や判断をして物事を進めることで、1滴ずつ形作られていく。
ミルキヅク